🌾 つる植物の育て方ガイド|壁面やアーチを花で彩る

つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

公開日: 2026年2月8日最終確認日: 2026年2月21日7616文字著者: 花の日記 編集部
つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

グリーンカーテンの作り方を完全解説。日射80%カット、エアコン使用40%削減の効果も。ゴーヤ、アサガオなど初心者向けのつる植物の選び方から、ネットの張り方、水やり、剪定まで詳しく紹介します。マンションでの注意点も。

つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

夏の強い日差しを自然に遮るグリーンカーテンは、エコで美しい暑さ対策として近年注目を集めています。つる植物を窓の外側に這わせることで、涼しげな緑の壁が完成し、室内の温度上昇を効果的に抑えることができます。この記事では、グリーンカーテンの節電効果から、初心者でも育てやすいおすすめのつる植物、具体的な作り方まで詳しく解説します。エアコンに頼りすぎない、自然の力を活用した快適な夏を過ごしましょう。

グリーンカーテンとは?その驚くべき効果

グリーンカーテン(緑のカーテン)とは、窓やベランダの外側につる性植物を這わせて、カーテンのように仕立てた自然の日よけのことです。夏の花を楽しみながら、実用的な効果も得られる一石二鳥の栽培方法です。

研究によると、グリーンカーテンは日射の熱エネルギーの約80%をカットする効果があり、すだれの遮蔽率50~60%と比べても優れた性能を発揮します。さらに、グリーンカーテンを設置した家庭では、エアコンの使用時間が40%削減されたという調査結果も報告されています。

グリーンカーテンの主な効果は以下の通りです。

効果

詳細

削減率・温度差

日射遮蔽効果

直射日光を遮り、室内への熱の侵入を防ぐ

熱エネルギー80%カット

表面温度低減

壁や窓の表面温度を下げる

4~6度低下

気化熱効果

植物の蒸散作用により周囲の温度を下げる

体感温度2~3度低下

節電効果

エアコンの使用頻度・時間を削減

使用時間40%削減

精神的効果

緑を眺めることでリラックス効果

ストレス軽減

グリーンカーテンは、単なる日よけ以上の価値を提供してくれます。詳しい節電効果については、Looopでんきの解説でも紹介されています。

グリーンカーテンにおすすめのつる植物

グリーンカーテン作りに適したつる植物を、目的別に紹介します。初心者でも育てやすい品種を中心に選びました。

グリーンカーテンにおすすめのつる植物 - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果
グリーンカーテンにおすすめのつる植物 - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

初心者におすすめの定番植物

ゴーヤ(ニガウリ)は、グリーンカーテンの代表格として最も人気があります。成長が早く、葉が大きくて密生するため、優れた遮光性を発揮します。さらに、実を収穫して食べられるという実用性も兼ね備えています。暑さや病害虫にも強く、初心者に最適です。

アサガオは、日本の夏の風物詩として古くから親しまれています。育て方が簡単で、毎朝美しい花を咲かせる楽しみがあります。特に西洋アサガオ(ノアサガオ)は、つるが10m以上伸び、暑さや乾燥に強いためグリーンカーテンに適しています。

キュウリも人気の選択肢です。成長が早く、葉が大きいため日よけ効果が高く、実を収穫する楽しみもあります。ただし、ゴーヤに比べると病害虫に弱い面があるため、定期的な観察が必要です。

花を楽しむつる植物

マンデビラは、春から秋にかけて長期間美しい花を咲かせる熱帯性の植物です。ピンクや赤、白など色のバリエーションが豊富で、観賞価値が高いのが特徴です。日光がよく当たる場所でよく育ち、グリーンカーテンとして理想的な環境です。

クレマチスは、「つる性植物の女王」と呼ばれるほど美しい花を咲かせます。品種が豊富で、好みの花色や形を選べます。バラとの相性も良く、庭全体のデザインに統一感を持たせることができます。

実を収穫できるつる植物

パッションフルーツは、花も実も楽しめる人気の植物です。独特の形をした美しい花が咲き、収穫した実は生食やジュースにして楽しめます。近年、グリーンカーテンとしての人気が高まっています。

シカクマメは、サクサクとした食感が特徴的な野菜です。若いさやをゆでて、あえ物や炒め物にして食べることができます。成長が早く、グリーンカーテンとしても優秀です。

冬でも楽しめる常緑種

通年の目隠しを目的とするなら、常緑のつる性植物がおすすめです。アイビー(ヘデラ)ツルマサキなどは、冬でも葉を落とさず、一年中緑を楽しめます。ただし、夏の日よけを主目的とする場合は、落葉性の植物の方が冬の採光を確保できるため適しています。

植物選びの詳細は、サカタのタネの解説NHK趣味の園芸でも詳しく紹介されています。

グリーンカーテンの作り方|準備から設置まで

グリーンカーテンを成功させるには、適切な準備と設置が重要です。ステップごとに詳しく解説します。

グリーンカーテンの作り方|準備から設置まで - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果
グリーンカーテンの作り方|準備から設置まで - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

準備するもの

グリーンカーテン作りに必要な資材は以下の通りです。

植え付けの時期とタイミング

グリーンカーテンを夏に完成させるには、逆算して準備を始めることが重要です。ゴーヤやアサガオなどは、種まきから開花・実の収穫まで2~3ヶ月かかります。そのため、ゴールデンウィーク頃(4月下旬~5月上旬)に植え付けを行うのが最適です。

気温が15度以上安定してから植え付けるのが成功のポイントです。霜の心配がなくなってから始めましょう。春の花の手入れと同時期に準備すると効率的です。

ネットの張り方

ネットの設置は、グリーンカーテンの成功を左右する重要な工程です。

  1. 設置場所の確認:窓やベランダの外側に十分なスペースがあるか確認します。避難経路や隣家への配慮も必要です。
  2. 固定方法の決定:壁にフックを取り付けるか、突っ張り棒を使うか、洗濯竿を利用するかなど、建物の構造に合わせて選びます。
  3. ネットの張り方:上部をしっかり固定し、下部はプランターの後ろ側に固定します。ネットはたるまないよう、ピンと張るのがポイントです。
  4. 高さの調整:地面から2~3mの高さまでネットを張ります。窓全体を覆えるサイズにしましょう。

ベランダガーデニングの経験がある方なら、同じ要領で設置できます。

植え付けと初期管理

プランターに培養土を入れ、元肥を混ぜ込みます。苗を植える場合は、根鉢を崩さないよう注意して植え付けます。種から育てる場合は、指で1~2cmの穴を開け、2~3粒ずつまきます。

植え付け後はたっぷりと水を与え、その後は土の表面が乾いたら水やりをします。特に夏場は朝晩2回の水やりが必要になることもあります。

つるが15~20cm伸びたら、ネットに誘引し始めます。最初は手で軽くネットに絡ませてあげると、その後は自然に這い上がっていきます。

グリーンカーテンの育て方と管理のコツ

グリーンカーテンを美しく、効果的に育てるための日常管理について解説します。

グリーンカーテンの育て方と管理のコツ - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果
グリーンカーテンの育て方と管理のコツ - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

水やりのポイント

グリーンカーテンの水やりは、成功の鍵を握る重要な作業です。プランター栽培は地植えと比べて乾燥しやすいため、特に注意が必要です。

夏の成長期には、朝と夕方の1日2回の水やりが基本です。特に真夏日には、土の表面だけでなく、葉にも霧吹きで水をかけると蒸散を助け、植物を元気に保てます。ただし、日中の水やりは葉が焼ける原因になるため避けましょう。

水やりのタイミングは、土の表面を指で触って確認します。表面が乾いていたら、プランターの底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。

追肥と栄養管理

グリーンカーテンは成長が早く、多くの養分を必要とします。植え付け後2~3週間経ったら、追肥を開始しましょう。

液体肥料を1週間に1回のペースで与えるか、緩効性の固形肥料を2週間に1回のペースで株元に置きます。特にゴーヤやキュウリなど実をつける植物は、花が咲き始めたら追肥の頻度を増やすと良い結果が得られます。

葉の色が薄くなったり、成長が鈍ったりしたら、栄養不足のサインです。すぐに追肥を行いましょう。

剪定と整枝

グリーンカーテンを美しく保つには、定期的な剪定が欠かせません。

つるが伸びすぎたり、絡まったりした場合は、適度に剪定して風通しを良くします。特に下部の葉が混み合ってきたら、古い葉や黄色くなった葉を取り除きます。これにより病害虫の予防にもなります。

横方向への広がりをコントロールしたい場合は、脇芽を摘み取ります。逆に、密度を高めたい場合は、主枝の先端を摘心すると、脇芽が多く出て葉が茂ります。

病害虫対策

グリーンカーテンも、他の植物と同様に病害虫の被害を受けることがあります。

アブラムシは新芽や葉の裏に発生しやすく、見つけたらすぐに水で洗い流すか、テープで取り除きます。ハダニは乾燥した環境で発生しやすいため、葉水をこまめに与えることで予防できます。

うどんこ病べと病などのカビ性の病気は、風通しが悪いと発生しやすくなります。適度な剪定と、水やりの際に葉に直接水をかけないことで予防できます。

詳しい対策方法は、病害虫対策ガイドを参照してください。

グリーンカーテン作りの注意点とよくある失敗

グリーンカーテン作りで失敗しないために、事前に知っておくべき注意点をまとめました。

グリーンカーテン作りの注意点とよくある失敗 - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果
グリーンカーテン作りの注意点とよくある失敗 - illustration for つる植物でグリーンカーテン作り|夏の日よけ効果

マンション・集合住宅での注意

マンションでグリーンカーテンを設置する場合は、必ず事前に管理規約を確認しましょう。ベランダでの植物栽培が禁止されている場合があります。

また、ベランダは避難経路としても使用されるため、避難はしごや避難扉の妨げにならない位置に設置することが重要です。隣家への配慮も忘れずに、落ち葉や水やりの水滴が迷惑にならないよう注意しましょう。

ベランダの汚れ対策

グリーンカーテンを設置すると、プランターからこぼれた土や落ち葉でベランダが汚れることがあります。排水溝に溜まると水はけが悪くなり、最悪の場合、大雨の時に室内まで浸水する恐れもあります。

対策として、プランターの下に受け皿を敷く、定期的に落ち葉を掃除する、排水溝をこまめにチェックするなどの習慣をつけましょう。

成長しすぎた時の対処

グリーンカーテンは、成長が早いのが長所ですが、時には想像以上に茂りすぎることがあります。定期的な剪定を怠ると、つるが絡まり合い、見た目が悪くなるだけでなく、風通しが悪くなって病気の原因にもなります。

週に1回程度、全体をチェックして、伸びすぎたつるや不要な葉を取り除く習慣をつけましょう。

冬の管理と片付け

一年草のグリーンカーテン(ゴーヤ、アサガオなど)は、秋に枯れたら片付けが必要です。

枯れたつるや葉を取り除き、ネットも外して清掃します。プランターの土は、連作障害を避けるため、新しい土に入れ替えるか、土の再生材を混ぜて再利用します。

多年草の場合は、冬越しの準備をします。寒さに弱い植物は、室内に取り込むか、防寒対策を施しましょう。

グリーンカーテン作りの実践的な方法は、LOVEGREENの解説でも詳しく紹介されています。

まとめ|グリーンカーテンで快適な夏を

グリーンカーテンは、環境に優しく、節電効果も高い理想的な暑さ対策です。日射の熱エネルギーを80%カットし、エアコンの使用時間を40%削減できるという実証データもあり、家計にも地球にも優しい選択と言えます。

初心者には、育てやすく効果の高いゴーヤやアサガオがおすすめです。ゴールデンウィーク頃に準備を始めれば、真夏には立派なグリーンカーテンが完成します。日々の水やりや追肥、適度な剪定を行うことで、美しく効果的なグリーンカーテンを育てることができます。

マンションでの設置には管理規約の確認が必要ですが、適切な場所と方法を選べば、都市部でも十分に楽しめます。ベランダの汚れ対策や定期的なメンテナンスを心がければ、トラブルを避けられます。

今年の夏は、自然の力を借りた涼しく快適な暮らしを実現してみませんか。グリーンカーテンで、エコで美しい夏の生活を手に入れましょう。

ガーデニング基礎知識と合わせて学べば、さらに園芸の楽しみが広がります。

花の日記 編集部|AIテクノロジーと園芸の知見を組み合わせて、正確で実用的なガーデニング情報をお届けしています。

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