フェルコの剪定ばさみを手に取り、レンギョウの花が咲くのを待ちましょう。枯れた枝、交差した枝、鉛筆より細い枝をすべて切り落とし、外向きの勢いの良い枝を3本だけ残します。ふっくらとした芽の約1.3cm上を45度の角度で切り、ソフトボール大の開いた中心を作ります。たっぷり水を与え、マルチングをすれば、約42日後には、疲れた株からは想像もできなかった倍のバラで花瓶をいっぱいにできるでしょう。この先のステップを踏めば、この奇跡を繰り返すことができます。
愛するバラを切り刻んでいるように感じるかもしれませんが、剪定は実は、花付きの悪いひょろひょろした株を、6週間ごとに数十輪の香り高い花を咲かせる花の工場に変える最速の方法です。
枯れた枝、傷んだ枝、方向性のない枝を切り落とすことで、植物に蓄えられた養分を若い外向きの枝に集中させ、色とりどりの花を爆発的に咲かせます。切り落とした葉や枝は堆肥にせずに処分することを忘れないでください。それらには病気の胞子が潜んでおり、株を再感染させる可能性があります。切れ味鋭い剪定ばさみに投資することで、切り口をきれいに保ち、傷の治りを早め、病原菌の侵入経路を断ちます。
晩冬——2月または3月——が絶好のタイミングです。株はまだ休眠状態ですが、樹液が動き始めると芽を出す準備ができているからです。
単なる「散髪」という考え方は捨てましょう。代わりに、中心を開放し、外向きの芽の上で45度の角度で切り、鉛筆より細いものはすべて処分します。
正しく行えば、花束の量が倍増し、病気を大幅に減らし、ついに庭でだらりと横たわっているだけではない、見返りのあるバラの育て甲斐を実感できるでしょう。
大まかな「手当たり次第に切る」方法を学びましたが、今こそその雑な気分を捨て、外科医並みの正確さに切り替える時です。なぜなら、すべての切り口の正確な位置、角度、高さが、株がほんの一握りの花しか咲かせるか、バケツ一杯の花を咲かせるかを決定するからです。
精密剪定ばさみを使って切り口をきれいに保ち、切れ味の悪い工具が残す押しつぶしによる損傷を防ぎ、健康な再生への道を確保します。
外向きの芽の約1.3cm上で45度に切ることで、休眠している芽を目覚めさせるホルモンの扉が開き、目覚めた各節は5枚の小葉をつけた茎を伸ばし、やがて大きな花を咲かせます。
外向きの芽の約1.3cm上で45度に1回切ることで、休眠しているすべての節の開花スイッチが入ります。
太い枝では低い位置で切ると、養分が3つから6つの若い芽に集中し、それらが大輪の花に成長します。高い位置で切ると、開花は早まりますが、花は小さくなります。
通気性を最大限に高めるために、花びらのような骨格を形作りながら、交差する枝は常に取り除きます。
角度を無視したり、切り株を残したりすると、枯れ込み、穿孔虫、ボトリティス菌が発生し、収量を約3分の1も減らしてしまいます。
剪定ばさみを使う時期を間違えると、最も健康なバラでさえ、みすぼらしい花つきで報復してくる可能性があります。だから、カレンダーを手に取り、あなたのバラの種類に合った正確な剪定週間に印をつけましょう。寒冷地のガーデナーは、芽が膨らみ休眠が明けるまで大きな剪定を遅らせるべきです。そうすることで、デリケートな新梢が凍害を受けるのを防げます。切れ味の良いバイパス剪定ばさみを使えば、切り口がきれいになり、穿孔虫や枯れ込みを招く押しつぶし損傷を減らせます。
バラの種類 | 剪定時期 | 剪定が遅れた場合の影響 |
|---|---|---|
ハイブリッド・ティー | 2月下旬～4月中旬、芽が膨らむ頃 | ひょろ長い枝、開花数30%減 |
オールド・ガーデン・ローズ | 春の開花直後 | 翌年の花芽を切り落とす |
クライマー (一季咲き) | 6月、花が散った後 | 枝が木質化し、二度目の開花なし |
返り咲き性シュラブ | 6月に軽く + 2月に強く | 内部が混み合い、黒星病が発生 |
これらの時期を逃すと、開花期が酷暑期と重なり、花色が褪せ、花弁数が5分の1減少します。一方、これらの時期に剪定すると、休眠していたすべての節が5枚葉の枝となり、数珠つなぎのように花芽を付けます。
なぜ、汚れた刃が隣の病気の株から何年も手をかけて育てたチャンピオン株へ菌を運ぶというだけで、一シーズン分のビロードのような花弁を危険にさらすのでしょうか？
切れ味が良く清潔な工具は、素早く切り、早く傷を塞ぎ、バラワンダフルロゼット病、黒星病、そしてあなたの花に無料で侵入しようとしている他のあらゆる微小な破壊者への門を閉ざします。
見分けられなければ剪定もできません。まずは枝の色の変化に注目しましょう。灰色の樹皮の古い枝（旧枝）は養分を吸い取るだけでほとんど返してくれませんが、緑の斑点がある新しい枝（新梢）は、太く外向きの芽目のすぐ上で剪定すれば花を咲かせてくれるはずです。
こぶ状の接ぎ目（芽接ぎ部分）の下から生えるこっそり伸びる吸枝（ヤゴ）は引き抜き、花芽ではなく葉のとがった先端で終わる盲梢（花芽のつかない枝）はすべて取り除きましょう。残された吸枝1本ごとに樹勢が奪われ、見逃した盲梢1本ごとに将来の花束が台無しにされるからです。たった10秒で違いを見分けられるようになれば、バッシュが安堵の息をつくのを感じ、季節の花の半分を無駄な枝から救ったことを確信して歩き去れるでしょう。
クウェート産「ハイブリダ」のように、古い枝に花を咲かせるバッシュの場合は、剪定ばさみを握る前に注意してください。深く切りすぎると、10月に開花するはずの枝そのものを傷つけてしまう可能性があります。
手袋をはめた手で枝をなぞってみましょう。すべすべした緑がかった赤みのある肌触りであれば、それは今年の新梢（ロケット）＝花を咲かせる新しい枝です。
枝がくすんだ茶色に変わり、鉛筆の木のようにざらざらしていて、灰色のとげの跡がある場合は、去年の残り物＝古い枝（養分を独占するわりにめったに花を咲かせない）に当たりました。
すべての芽をこぶ状の接ぎ目までたどりましょう。その上はあなたのバラ、下は貪欲な台木の不要部分です。
吸枝が6月の花を奪う前に、根元から折り取りましょう。
指で枝を曲げてみます。自転車のスポークのようにしなれば若い枝、パキンと折れれば枯れ枝です。
しなやかな枝を残し、もろい枝は捨てれば、開花率200％への道のりはすでに半分終わったも同然です。
鉛筆よりも細い枝もすべて取り除き、風通しと日照を促進することを忘れないでください。
ステップ2：健全な芽目を見つける
もろいガラクタを捨て、しなやかな枝を残したら、次はバッシュが花を爆発的に咲かせるか、ただ惨めな姿でいるかを決定する小さなパワーボタンに視線を鎖じます。
枝に沿って親指を動かし、五枚葉の小葉が茎を抱く位置にあるぷっくりした膨らみを感じ取ります。それが芽目です。
それは小さな、膨れた半月のように見え、バッシュの中心に向いているか、日光の方に向いています。
生きている芽目はそれぞれ、主芽が傷つかない限り休眠している2つの小さな副芽に挟まれています。
あなたが選ぶべきは外向きの芽目です。ここで行う剪定ひと切れごとに、「そちらへ向かって成長し、花をたっぷりつけ、風を通しなさい」と植物に指示しているからです。
平たくしぼんだ点＝役立たずは無視し、生きている芽目の約6mm上で、雨水が滑り落ちるような角度をつけて切りましょう。
1本のこっそり伸びた芽が、どうして静かに季節の花の半分を奪うことができるのでしょうか？
それは、接ぎ目のこぶの下から生える吸枝が、あなたの自慢の花弁に回るはずの養分をがぶ飲みするからです。また、葉を茂らせながら花を咲かせるのを拒み、怠惰な居候のように日光を独占する盲梢のせいでもあります。
吸枝はその発生位置＝土から、またはこぶ状の接ぎ目より下から突き出ているものすべて、およびバッシュにそぐわない、急速に伸びた厚みのある七枚葉の枝で見分けます。
切り取らずに、下方向へ引き抜きましょう。さもないと、倍の勢いで再生してきます。
盲梢は細いままで、盛夏まで芽をつけません。外向きの芽目まで切り戻せば、植物は本当の開花枝に養分を回します。
これらを放置すると、開花数が激減する一方で、これらの偽物は緑色で嘲笑っているのを見ることになるでしょう。
今すぐ最も鋭いバイパス剪定ばさみを手に取ってください。今までしてきた怠慢で中途半端な剪定ひと切れごとに、来月自慢できるはずの花を奪っているからです。
あなたがいま学ぼうとしているのは、枯れ枝の切除、交差枝の除去、開放的な花瓶形の形成、外向きの芽を狙った剪定、最終的な高さの調整という5つの正確な切り方です。これによりスタジアムの扉のようにバッシュの中心が開かれ、日光とホルモンが流れ込み、芽の発生が3倍に爆発するのです。
この厳格なミニマップに従えば、近所の人が肥料について議論し終わる前に、恥ずかしがり屋でひょろひょろの低木を開花率200％の花工場に変えることができます。精密な芽切り用剪定ばさみを使えば切り口を微細に清潔に保ち、真菌類の胞子が足場を得るのを防げます。
あなたが今年の春に夢見ているすべての美しい花は、文字通り今この瞬間枯れた枝の上で腐りつつあるのです。5段階剪定法では、健康な木材全体に真菌類をまき散らす前に、茶色くしなびた棒をすべて引き抜くことから始めます。
枯れ木は養分のブラックホールです。基部の白い髄が見えるまで切り戻します。
枯れ枝対策チェックリスト
ドロドロの潰瘍（癌腫病）に遭遇した場合は、ぬるぬる部分の約2.5cm下で切り、切り落とした部分はごみ箱に捨て、真菌類に怒りの声をあげましょう。その木材が花を養うことは二度とありません。まず墓場を一掃すれば、風通しはすでに2倍になっています。
バイパス刃を清潔に保てば保つほど、枝から枝へ樹液を運ぶ量が減るので、素早くアルコールで拭くことはシーズンを通じてより健康なバラを意味します。
枯れ木の墓場がなくなっても、まだ内部にはとげだらけの交通渋滞＝ rival きょうだいのように互いにぶつかり合う枝と、まともな花を支えることのない極細の小枝が残っています。
バイパス剪定ばさみを手に取り、争いを解決しましょう。交差している組ごとに、弱い方、内側に曲がったいじめっ子を基部で切り落とし、勝者を外側に向かって伸ばさせます。
鉛筆より細い枝はすべて除去します。これらの養分を浪費する細い枝は、見事な花を咲かせることはありません。
あなたは養分を優良な枝に集中させ、病気の侵入経路を断ち切り、日光のために中心を開放しているのです。
生きた組織を押しつぶさないように閉じる、きれいで迅速な切口のためには、剪定用に設計されたバイパス剪定ばさみを使って作業していることを確認してください。
最終的にバッシュの中心を大きく開いたとき、密封された窓から重いカーテンをぐいっと引っ張りはがしたような感覚を覚えるでしょう。突然植物全体が息を吸い込み、内部の芽がパチパチと目を覚ます音がほとんど聞こえるほどです。
カット3：風通しのため花瓶形に仕立てる
バラの枝が酔っ払いの船乗りのように隣の枝にぶつかるのを見たことがあれば、芽の方向が重要な理由はすでにお分かりでしょう。あなたが行う剪定ひと切れごとが、秩序ある間隔か植物的な乱闘への投票であり、今あなたが選ぶ芽目が今後6週間の成長のためにその票を投じるのです。
カット4：外向きの芽目の上で剪定する
きれいな外向きの切り口は、後であなたが残した混乱を修正するために高枝切りばさみを持ち上げる手間からもあなたを救います。
枯れ枝を追い出し、内側の芽を片付けたあなたは、今、ただ花を咲かせるだけでなく、サーカスの3つのリングのように花が爆発するバッシュまで、あと3切れのところにきています。今日あなたが切り詰める（または残す）1インチごとに、15輪の見事な大輪の花を手に入れるか、45の拳大の色彩の塊を手に入れるかが決まるのです。
最後にもう一度確認:開放された中心、均一な高さ、切り株なし。
この仕事のために選んだ完璧な芽切り用剪定ばさみを使用する。
一歩下がって——あなたのバラは今、ヤブではなく開花エンジンです。
最後の枝を剪定ばさみで切り落とした瞬間、あなたは生物学的スイッチを入れたことになります。バラの茂み全体の炭水化物貯蔵庫（薄い樹皮のすぐ下に蓄えられている）は、あなたが残した芽に向かって一気に流れ始めます。ですから、今こそ植物が切実に求めているものを与えましょう。土壌の深くまで浸透するたっぷりの水、断熱効果のある熟成マルチの毛布、そしてタイミングを正確に計った栄養補給です。
最後の枝を切れば、バラの糖分の貯蔵庫が開放されます。今すぐ、水、マルチ、完璧な肥料で溢れさせましょう。
いい加減な剪定後ケアは、あなたが危険を冒して残した全ての花芽を台無しにしかねません。一方、計画的的な水やり、マルチング、施肥は、サイトカイニンのレベルを高め、42日以内に側枝の発生を促し、夏の暑さが本格化する前に開花数を簡単に倍増させます。
錆びたバイパス刃で無造作に切り詰めたり、みぞれが降る中で剪定したりして、冬越しをさせたばかりのバラを台無しにする理由はありません。たった5分の正しいタイミングと研ぎ立ての工具で、枝の黒変や花が咲かないという数ヶ月間の悩みを防ぐことができるのです。
切れ味の悪いはさみを研ぎ澄まされたバイパス式のものに替え、外側を向いた芽の約6ミリ上を45度の角度で切り、緑の枝をアンビル式の刃で引き裂かないようにしましょう。
枝の付け根ぎりぎりでの切り口や、長く残しすぎる切り口はどちらも腐朽病を招くので避けます。
剪定は霜の心配がなくなり、レンギョウが咲き始めた後に行い、土が靴にくっつくような時期が来たら終了します。
全ての落ち葉を回収し、株ごとに刃を消毒用アルコールに浸せば、枝枯れの確率を30％からほぼゼロに減らすことができ、サイトカイニンが豊富な節を目覚めさせ、自慢できるような42日後の開花の波を促すことができます。
手袋越しにまだ霜の冷たさを感じる頃でも、あなたはすでに来年の夏の開花を左右する温度調節器を手にしています。外側を向いた芽の上での清潔で角度のついたひと切りが、植物の炭水化物の流れを新芽に向け、休眠している節にサイトカイニンを注ぎ込み、さらにレンギョウが黄色く咲く時期から土が湿ったセメントのようにべとつかなくなるまでの間に行えば、満足いかない15輪ではなく、35輪の大輪の花が咲き誇る42日後の開花の波を実現するのです。
あなたは角度、タイミング、剪定後の施肥を学びました。あとは剪定ばさみを信じ、植物を信じ、自分自身を信じてください。
刃を響かせましょう。信じる心は、バラが必要とする最後の栄養素です。
明日切り落とし、4月には勝利の息吹を感じ取り、10月が訪れるまでこのサイクルを繰り返し続けましょう。
恐れを無視し、枝を切り落とし、その花束を手中に収めましょう。
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