ヨトウムシ
別名・表記:夜盗虫、ヨトウガ類の幼虫、armyworm
夜間に植物を食害するヤガ科の幼虫群で、葉裏の卵塊と若齢幼虫の早期発見が防除の要点です。
定義
ヨトウムシ(夜盗虫)は、ヨトウガ類の幼虫を家庭園芸や農業でまとめて呼ぶ名称です。若い幼虫は葉裏に群れて表皮を残すように食害し、成長した幼虫は分散して日中に土中や株元へ隠れ、夜間に葉や花を食べます。昼に虫体が見つからないのに食害が増える点が大きな特徴です。
主な特徴
- 卵塊:成虫は夜間、葉裏へ数十〜数百個の卵を塊で産み付けます。
- 若齢幼虫:孵化直後は集団で葉裏を食べるため、葉が薄く透けるような跡が手掛かりになります。
- 成長した幼虫:個体ごとに分散し、夜間の食害が目立つようになります。
- 隠れ場所:株元の土、落ち葉の下、葉裏などを確認すると発見しやすくなります。
観察と防除の要点
葉の穴だけで判断せず、葉裏の卵塊、集団でいる小さな幼虫、株元のふんを一緒に探します。若い段階ほど集団で見つけやすく、除去もしやすいため、卵塊や被害葉を早期に取り除くことが基本です。薬剤を使う場合は、対象植物と害虫名が登録された製品を選び、ラベルに記載された希釈倍率、使用回数、収穫前日数を守ります。
よくある誤解
- ❌ 昼間に虫が見えなければヨトウムシではない
- ✅ 成長した幼虫は夜に動くことが多いため、夕方以降と株元の観察が有効です。
- ❌ 葉の穴を見つけた後に大きな幼虫だけを探せばよい
- ✅ 葉裏の卵塊や若齢幼虫の集団を先に探す方が、被害を小さく抑えやすくなります。