ブラインドシュート
別名・表記:ブラインド、盲枝、ブラインド枝、blind shoot
バラの新梢が花芽を形成せず、枝先に葉だけを残して伸長を止める生理的な状態です。
定義
ブラインドシュート(ブラインド、盲枝)とは、バラの新しく伸びた枝が花芽を形成せず、枝先に葉だけを残して成長を止める状態です。病原菌による病気の名前ではなく、低い光量、低温、栄養状態、枝の弱さなどが重なったときに現れる生理的な不開花です。周囲の枝先に蕾があるのに一本だけ蕾が見えない場合は、ブラインドシュートを疑います。
見分けるポイント
- 枝先:丸くふくらむ蕾がなく、細い先端や小さな葉で終わっています。
- 周囲との比較:同時期に伸びた別の枝には蕾があるのに、対象枝だけ花芽がありません。
- 葉の状態:葉が展開しているため、一見すると順調な新梢に見えます。
- 株全体の様子:一、二本だけなら局所的ですが、多数なら日照、肥料、気温、根の状態も確認します。
起こる仕組み
葉の光合成で作られた炭水化物は、根、枝、葉、花へ分配されます。光量が低いと供給量が減り、花の発達よりも枝葉の成長が優先されるため、花芽が途中で発達を止めることがあります。低温や品種差も発生しやすさに関わります。葉が多いだけで「株が元気だから開花も近い」とは判断できません。
対処の考え方
四季咲きの木立ちバラで株が充実している場合は、清潔な剪定ばさみを使い、充実した五枚葉の上で枝先を切り戻して次の芽を促します。ただし、ブラインドシュートは自然に再び伸びる場合もあり、すべてを急いで切る必要はありません。若い苗、弱った株、つるバラでは、開花を急ぐより日照の確保と株の回復を優先します。ベイサルシュートの蕾を摘む「シュートピンチ」は、花芽のないブラインド枝を切り戻す処理とは目的が異なります。