球根の促成栽培
別名・表記:促成栽培、球根のフォーシング、bulb forcing
低温処理と温度移行によって、球根植物を通常より早く室内で開花させる方法です。
定義
球根の促成栽培は、低温処理とその後の温度・光の調整によって、春咲き球根を自然の開花期より早く室内で咲かせる方法です。チューリップ、ヒヤシンス、スイセンなどで行われ、水だけで育てる方法と培養土へ植える方法があります。
手順の骨格
- 球根を選ぶ:硬く、傷や腐敗のない充実した球根を使います。
- 低温を与える:品種に必要な低温期間を確保します。
- 発根させる:冷暗所で根を十分に伸ばします。
- 明るい場所へ移す:芽と根の状態を確認して、温度を急上昇させずに光へ慣らします。
- 開花を維持する:涼しく明るい環境と適切な水分を保ちます。
水栽培との関係
水を使う球根の促成栽培では、専用の花瓶や礫で球根を支え、根だけが水へ届くようにします。球根本体を水へ沈めると腐りやすくなります。根が伸びる前は乾燥させず、伸長後は球根と水面の間を空けるなど、生育段階に合わせた水位調整が必要です。
開花後の扱い
水栽培で促成したチューリップは、球根に蓄えた養分を一度の開花で多く消費します。そのため、同じ球根を再び水栽培で確実に咲かせる用途には向きません。次年の花を優先する場合は、新しい球根や冷蔵処理済み球根を選ぶ方が再現性を高められます。