花の日記
用語

球根腐敗

別名・表記:球根腐敗病、球根が腐る、bulb rot

球根が病原菌や過湿、傷などをきっかけに軟化・変色し、組織が崩れる症状の総称です。

定義

球根腐敗とは、土壌中や貯蔵環境にいる糸状菌・細菌などが、根、鱗片、底盤、首部の傷や弱った組織から侵入し、球根を変色・軟化させる状態の総称です。単一の病名ではなく、フザリウム属菌による基部腐敗、ペニシリウム属菌による青かび、細菌性の軟腐などを含みます。過湿や排水不良は感染しやすい環境を作り、傷は侵入口になります。

見分けるポイント

  • 植え付け前に、押すとへこむ軟らかさ、褐色や黒色の病斑、異臭がないか確認します。
  • 白、橙、淡桃、青緑色の菌が球根の表面や鱗片の間に見える場合があります。
  • 地上部では、芽が出ない、葉が早く黄変する、生育が止まる、株が容易に抜けるなどの変化が現れます。
  • 乾いた腐敗では球根がしぼんで硬くなり、湿った腐敗では水浸状になって組織が崩れます。

植え付け前後の予防

植え付け前は、傷、カビ、軟化のある球根を健全球から離し、植えないことが基本です。鉢底穴が機能する容器と水はけのよい用土を選び、受け皿や鉢カバーに水をためません。植え付け後は品種ごとの水分要求を確認し、乾燥球根へ急に大量の水をかける管理や、長期間ぬれたままにする管理を避けます。発病株を見つけた場合は周囲の球根も確認し、同じ場所への連作を避けます。

対処の考え方

腐敗した組織を薬剤で元の健全な状態へ戻すことはできません。家庭園芸では、感染した球根の隔離・処分、用土と容器の見直し、排水と水やりの修正を優先します。表面の傷が浅く球根全体が硬い場合でも、健全球と分けて経過を観察します。病名や使用できる農薬は植物ごとに異なるため、薬剤を使う場合は農林水産省の農薬登録情報と製品ラベルで、対象植物・病害・使用方法を確認します。

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