クロッカス
別名・表記:Crocus、クロッカス属、ハナサフラン
早春を中心に紫・黄・白などの花を咲かせる、アヤメ科クロッカス属の小型の球根植物です。
定義
クロッカス(Crocus)は、アヤメ科クロッカス属の多年生植物で、地下の球茎に養分を蓄えて季節ごとに芽と花を出す球根植物です。園芸で単にクロッカスという場合は、主に早春に咲く種類を指します。草丈は低く、紫・黄・白・複色などの杯形の花をつけるため、鉢やプランターの前景にも向きます。
主な種類
| 区分 | 主な特徴 | 園芸での扱い |
|---|---|---|
| 春咲き種 | 冬の終わりから春に開花 | 秋に球茎を植え、早春の花を楽しむ |
| 寒咲き種 | 春咲き種の中でも比較的早く開花 | 日当たりのよい場所で早い花期を生かす |
| 秋咲き種 | 秋に開花し、葉の出方が春咲き種と異なるものがある | 春咲き種と植え付け・管理時期を混同しない |
春咲きの園芸種には、黄色系が多いクリサントゥス系や、紫・白の大輪花を含むヴェルヌス系があります。秋咲きの代表として知られるサフランも同じクロッカス属ですが、この記事で扱う早春咲きのクロッカスとは管理の暦を分けて考えます。
プランター栽培での性質
クロッカスは小型なので、単植だけでなく複数の球茎をまとめた群植に向きます。球茎は尖った側を上にして、水はけのよい培養土へ植えます。生育中は日当たりを確保し、土の表面が乾いてから鉢底から流れ出るまで水を与えるのが基本です。土が湿ったまま水を重ねると球茎が傷みやすいため、受け皿に水をためない管理が重要です。
花後と休眠
花が終わっても葉が緑色の間は、翌季に向けて球茎へ養分を戻す生育期間です。花がらだけを取り、葉は自然に黄色く枯れるまで残します。初夏に葉が枯れて休眠に入ったら水やりを止め、鉢内を乾かします。鉢のまま夏越しする場合は高温多湿と長雨を避け、秋に芽が動く時期から水やりを再開します。
よくある誤解
- 球根だから植えた直後から室内でよい:春咲き種は戸外の日光と季節の低温を利用して育てます。
- 毎日少しずつ水を与える:回数ではなく土の乾き具合を見て、乾いたら鉢底まで十分に通水します。
- 花が終われば葉も切ってよい:緑の葉は球茎を太らせるために必要なので、黄変するまで残します。