殺菌剤耐性
別名・表記:薬剤耐性、殺菌剤抵抗性、fungicide resistance
病原菌の集団が、以前は有効だった殺菌剤の作用を受けにくくなる現象です。
定義
殺菌剤耐性は、病原菌の集団が同じ作用機構の殺菌剤へ繰り返しさらされることで、その剤が以前より効きにくくなる現象です。灰色かび病菌は耐性が問題になりやすいため、製品名だけを変えるのではなく、有効成分と作用機構を確認した使い分けが必要です。
発生を抑える考え方
- 同じ作用機構を連用しない:商品名が違っても同じFRACグループなら連用になり得ます。
- 適用を守る:対象植物、病害名、使用量、回数を農薬ラベルで確認します。
- 環境管理を併用する:感染部の除去や通風改善を行い、薬剤だけへ依存しません。
- 予防を優先する:病気が広がってから散布回数を増やす状況を避けます。
灰色かび病での注意
温室のボトリティス菌集団では、同じ作用機構の剤を反復すると耐性が速く発達することがあります。ローテーションは単純に二つの商品を交互に使うことではなく、ラベルや技術資料で作用機構の異なる剤を確認する作業です。