グラジオラスアザミウマ
別名・表記:グラジオラス・スリップス、Gladiolus thrips、Taeniothrips simplex
グラジオラスの球茎・茎・葉・花に吸汁被害を与え、貯蔵球茎でも越冬するアザミウマ類の害虫です。
定義
グラジオラスアザミウマ(Taeniothrips simplex)は、グラジオラスの球茎、茎、葉、花の組織を傷つけて吸汁する小型害虫です。花芽が強く加害されると、花が正常に開かないことがあります。掘り上げて室内に保管した球茎でも、土中に残した球茎でも越冬できる点が管理上の特徴です。
主な特徴
- 成虫:雌成虫は約1/16インチで、脱皮直後は乳白色、その後は暗褐色になります。
- 産卵:葉、花、球茎の組織内へ白い腎臓形の卵を産み込みます。
- 生活環:発育は2〜4週間で進み、条件が合うと年間9世代以上が生じます。
- 被害部位:球茎から花まで広く加害し、翌年用の貯蔵球茎にも持ち越されます。
栽培での注意点
葉や花にかすり状の変色、花芽の傷み、開花不良が出た場合は、アザミウマ類の加害を疑います。花が開く前から株を観察し、被害株と健全球を分けることが重要です。掘り上げ時には球茎の土をやさしく落とし、変色や傷みのあるものを保管群へ混ぜないようにします。薬剤を使う場合は、日本国内で対象植物と害虫に登録のある製品をラベルどおりに使用します。