ゲラニウム(フウロソウ)
別名・表記:ゲラニウム、フウロソウ、ハーディーゲラニウム、hardy geranium、cranesbill、Geranium
フウロソウ属のうち、庭植えできる耐寒性の多年草として扱われる植物群。
定義
ゲラニウム(フウロソウ)は、フウロソウ科フウロソウ属(Geranium)に属する植物のうち、主に庭植え用の耐寒性多年草として扱われる植物群です。英語では hardy geranium または cranesbill と呼ばれ、花壇、樹木やバラの下草、グラウンドカバー、ロックガーデンなどに利用されます。園芸で「ゼラニウム」と呼ばれるペラルゴニウム属とは別の植物です。
主な特徴
- 花:白、桃、青、紫などの5弁花を咲かせます。開花期や四季咲き性は種・品種によって異なります。
- 葉と株姿:掌状に切れ込む葉を持ち、こんもり茂るタイプから横に広がるタイプまであります。
- 耐寒性:多くは冬に地上部が枯れても地下部が残り、春に芽吹く宿根草です。
- 適地:日向から半日陰に適応する種類がありますが、冬に水が停滞する土は根傷みの原因になります。
- 手入れ:活着後の水やりは少なくて済み、花後の切り戻しや数年ごとの株分けで株姿を更新できます。
栽培で見分けたいタイプ
| タイプ | 主な性質 | 向く場所 |
|---|---|---|
| 高性・花壇向け | こんもり茂り、花茎を伸ばす | 宿根草ボーダー、バラの下草 |
| ほふく・グラウンドカバー向け | 横に広がり、地面を覆う | 樹木の下、花壇の縁 |
| 高山性・小型 | 小さく締まった株になり、排水を好む | ロックガーデン、山野草鉢 |
| 長期開花品種 | 花後も次の花を上げやすい | 鉢植え、長く彩りたい花壇 |
品種名だけで管理を決めず、日照の好み、耐暑性、成熟時の株幅、開花後に休眠するかを購入時のラベルで確認することが大切です。日本の暖地では、耐寒性よりも夏の高温多湿と風通しが栽培の分かれ目になりやすいため、午後に日陰になる場所や排水のよい用土が選択肢になります。
ゼラニウムとの違い
ハーディーゲラニウムは Geranium 属、一般に鉢花や花壇苗として「ゼラニウム」と呼ばれる植物は Pelargonium 属です。呼び名が似ていても、耐寒性、冬越し方法、適する環境が同じとは限りません。苗を選ぶときは、ラベルの学名または属名を確かめると取り違えを防げます。