卵胞子
別名・表記:oospore、oospores
一部のべと病菌が形成し、土壌や植物残渣で不適期を越えて次作の伝染源となる耐久体。
定義
卵胞子は、一部のべと病菌が有性生殖によって形成する耐久体です。感染した葉や根、収穫後の植物残渣、土壌中に残り、乾燥や高温を含む不適な季節を越えて次の栽培期の伝染源になる場合があります。
主な特徴
- 残渣内で形成:感染した葉や根の組織に作られる種類があります。
- 越冬・越夏:土壌や植物片に残り、条件が整うまで生存します。
- 一次感染源:発芽して胞子嚢を作り、次作の苗へ感染を始めます。
- 衛生管理との関係:感染残渣を堆肥へ入れず、地域の分別方法に沿って処分する判断が重要です。
防除上の意味
発病葉を取り除くだけで見えている症状は減りますが、卵胞子を形成する病原体では残渣や土壌に伝染源が残る可能性があります。翌年も同じ場所で感受性の高い植物を密植すると再発しやすくなるため、残渣管理、輪作、排水改善を組み合わせて考えます。