寄生蜂
別名・表記:寄生バチ、寄生性天敵、parasitoid wasp
ほかの昆虫へ産卵し、幼虫期に宿主を利用して発育するハチ類で、害虫の天敵として働きます。
定義
寄生蜂は、ほかの昆虫の卵・幼虫・蛹などへ産卵し、孵化した幼虫が宿主を利用して発育するハチ類です。ハモグリバエでは、葉内の幼虫を宿主にするヒメコバチ類などが自然発生し、害虫密度を抑える生物的防除の担い手になります。
ハモグリバエ防除での役割
- 探索:成虫が葉上を歩き、葉肉内にいるハモグリバエ幼虫を探します。
- 寄生・捕食:宿主へ産卵するほか、種類によっては成虫がハモグリバエ幼虫を摂食します。
- 初期密度の抑制:害虫が少ない段階から働くと、食害痕の急増を抑えやすくなります。
- 薬剤との相性:広範囲に効く殺虫剤は寄生蜂も減らし、後からハモグリバエが増える要因になり得ます。
活用時の注意
寄生蜂は、被害が広がってから投入すれば即座に白い筋を消せるものではありません。発生初期からの観察、選択性の高い薬剤、被害葉の除去と組み合わせます。黄色粘着板は成虫の発生確認に役立つ一方、設置場所や枚数によっては天敵も捕獲するため、監視目的を明確にして使います。