育苗用ヒートマット
別名・表記:育苗ヒートマット、発芽マット、育苗用保温マット、seedling heat mat
育苗トレーの下から用土を温め、低温期の発芽に必要な地温を補う園芸用加温器具です。
定義
育苗用ヒートマットとは、セルトレイや育苗ポットの下に敷き、電熱で用土の温度を補う園芸用加温器具です。室温そのものを上げる暖房とは異なり、種と根がある範囲の地温を局所的に管理します。低温期に発芽適温へ近づける用途が中心で、発芽後も同じ温度を保ち続ける器具ではありません。
主な構成と確認点
- 発熱面:トレーの底を広く支え、局所的な温度差を小さくします。
- 温度調節器:設定温度に応じて通電を制御します。固定温度式では別売りの場合があります。
- 温度センサー:空気中ではなく、種の近くの用土温度を確認するために使います。
- 防水・耐水表示:水やりを伴うため、取扱説明書にある設置方法と濡らせる範囲を確認します。
使う場面
冬から早春の室内など、室温と地温が植物の発芽適温へ届きにくい場面で使います。育苗トレーを直接床へ置くよりも温度を保ちやすくなりますが、加温すると用土の乾燥も速くなります。毎日決まった量を給水するのではなく、用土の表面、トレーの重さ、セル中央と端の乾き方を見比べます。
発芽後の管理
発芽後は光不足、高温、過湿が重なると苗が間延びしやすくなります。植物ごとの生育適温を確認し、必要に応じて設定温度を下げるか、マットからトレーを外します。同時に植物育成ライトを適切な距離で使い、被覆を外して空気を動かします。ヒートマットは保温だけを担当する道具であり、光、換気、水分を代替できません。