気孔
別名・表記:葉の気孔、stoma、stomata
葉や茎の表皮にある微小な開口部で、ガス交換を担う一方、べと病菌の侵入口にもなります。
定義
気孔は、葉や茎の表皮にある微小な開口部です。植物は気孔を通じて二酸化炭素や水蒸気を交換します。べと病菌の胞子嚢は、水分と温度の条件が整うと発芽し、葉裏側に多い気孔から植物組織へ侵入します。
べと病との関係
- 侵入口:発芽した病原体が葉内へ入る経路になります。
- 胞子形成の出口:感染後、胞子嚢柄が気孔から葉裏へ伸びます。
- 葉裏観察の根拠:病徴を探すときに葉表だけでなく葉裏を見る理由になります。
- 葉面濡れとの関係:葉が長時間ぬれると、胞子の発芽と侵入に適した条件が続きます。
観察の具体例
葉表に黄色や褐色の病斑が見えた場合は、同じ位置の葉裏を早朝に確認します。白色・灰色・紫色の霜状の層があれば、気孔から出た胞子嚢柄と胞子嚢の集まりである可能性があります。灰色かび病は弱った組織や枯死組織で胞子形成しやすい点が、まだ緑色の組織の気孔から現れるべと病との見分け方の一つです。