🌾 つる植物の育て方ガイド|壁面やアーチを花で彩る

スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

公開日: 2026年2月8日最終確認日: 2026年2月21日5881文字著者: 花の日記 編集部
スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

スイートピーの育て方を初心者向けに徹底解説。種まき、植え付け、支柱の立て方、摘心方法、病害虫対策まで、甘い香りの春の花を美しく咲かせるコツをわかりやすく紹介します。切り花としても人気のつる性植物の栽培方法をマスターしましょう。

スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

スイートピーは、春の庭を甘く濃厚な香りで満たしてくれる、魅力的なつる性の花です。マメ科レンリソウ属に属し、ドレスのようにフリルのある花びらが特徴的で、春の花の育て方ガイドの中でも人気の高い植物です。本記事では、初心者の方でも美しいスイートピーを育てられるよう、種まきから開花まで、詳しい育て方を解説します。

スイートピーは、その甘い香りからアロマや香水の原料としても使われており、切り花としても人気があります。つるは2〜3m近くまで伸びるため、支柱やフェンスに這わせることで、立体的な庭づくりが楽しめます。最近では、つるのあまり伸びない鉢植え向きの品種も登場しており、ベランダガーデニングでも十分に楽しむことができます。GreenSnapでは、様々な品種の育て方が紹介されています。

スイートピーの基本情報と特徴

スイートピーは、地中海沿岸を原産地とする一年草で、世界中で100種類以上の品種が栽培されています。花色は、ピンク、赤、白、紫、さらに複色など多彩で、それぞれが異なる魅力を持っています。特に香りの良い品種は、切り花として室内で楽しむのにも最適です。

主な特徴として、以下の点が挙げられます。スイートピーはマメ科の植物であるため、窒素固定菌との共生関係を持ち、土壌の窒素分を自ら作り出す能力があります。そのため、窒素過多の肥料は避け、リン酸とカリウムが多い肥料を選ぶことが重要です。サカタのタネでは、専門的な栽培レッスンが提供されています。

開花期は通常3月から5月の春ですが、夏咲き品種や冬咲き品種も存在し、品種選びによって長期間楽しむことができます。一年草の育て方ガイドでは、他の春咲き一年草との組み合わせについても詳しく解説しています。

スイートピーは、日光をとても好む植物で、日当たりと風通しの良い場所で栽培することが成功の鍵です。十分な日光が当たらないと、成長不良となり、花つきが悪くなってしまいます。また、耐寒性は比較的強いものの、霜には弱いため、霜が降りる地域では保護が必要です。The Old Farmer's Almanacでは、英語圏での栽培情報も豊富に掲載されています。

種まきと苗の選び方

スイートピーの栽培は、種まきから始めるのが一般的です。種まきの適期は、10月から11月の秋まき、または2月から3月の春まきですが、開花までに約50日の冷涼な気温が必要なため、秋まきの方が大きく育ち、花つきも良くなります。

種まきと苗の選び方 - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物
種まきと苗の選び方 - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

種まきの手順は以下の通りです。まず、種を一晩水に浸けて、種皮を柔らかくします。これにより発芽が促進され、数日早く芽が出てきます。次に、種まき用の培養土を入れたポットに、1ポットあたり2〜3粒の種をまきます。種の上に薄く土をかぶせ、たっぷりと水を与えます。

発芽までは1〜2週間程度かかります。発芽後、本葉が2〜3枚になったら、元気な苗を1本残して間引きをします。スイートピーは直根性で移植を嫌うため、最初から植え付ける場所に直まきするか、ポット苗で育てる場合は根を崩さないように注意して植え替えます。

市販の苗を購入する場合は、葉の色が濃く、茎がしっかりとした健康な苗を選びましょう。葉が黄色くなっていたり、徒長している苗は避けます。また、根がポットから飛び出している苗も、植え替え後の活着が悪くなるため避けた方が無難です。

項目

秋まき(10〜11月)

春まき(2〜3月)

開花時期

翌年3〜5月

5〜6月

株の大きさ

大きく育つ

やや小さめ

花つき

多い

普通

適した地域

温暖地・暖地

寒冷地

栽培難易度

初心者向け

中級者向け

植え付けと土づくり

スイートピーは、酸性土を嫌うため、植え付け前に苦土石灰を使って土壌のpH調整を行うことが重要です。ガーデニング基礎知識では、土壌のpH調整について詳しく解説しています。

植え付けと土づくり - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物
植え付けと土づくり - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

地植えの場合、植え付けの2週間前に、深さ約30cmまで土を耕し、堆肥や腐葉土を混ぜ込みます。その際、苦土石灰を1平方メートルあたり100〜150g程度混ぜ込んでおきます。1週間後に、元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込みます。

植え付け間隔は、20〜30cm程度を目安にします。スイートピーはつるが伸びるため、株間を十分に取ることで、風通しが良くなり、病害虫の予防にもつながります。植え付け後は、たっぷりと水を与え、根付くまでの間は土が乾かないように管理します。

鉢植えの場合、鉢のサイズは6〜7号鉢(直径18〜21cm)以上が適しています。用土は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土、腐葉土バーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜた土を使います。鉢底には、必ず鉢底石を入れ、水はけを良くします。Floret Flowersでは、プロの栽培者による詳細なガイドが公開されています。

植え付けの際は、ポット苗の根鉢を崩さないように注意しながら、丁寧に植え付けます。植え付け深さは、根鉢の表面が土の表面と同じ高さになるようにします。深植えすると根腐れの原因になるため注意が必要です。

支柱の立て方と誘引方法

スイートピーはつる性植物のため、支柱が必要不可欠です。支柱を立てるタイミングは、草丈が10〜15cmになった頃、または本葉が5〜6枚になった頃が適期です。支柱を立てるのが遅れると、つるが地面を這ってしまい、病害虫の被害を受けやすくなります。

支柱の種類には、様々なタイプがあります。最も一般的なのは、支柱とネットを組み合わせた方法です。2〜3本の支柱を立て、その間に園芸用ネットを張ります。つるがネットに自然に絡みつくため、誘引の手間が少なくて済みます。

その他、格子状のトレリスを使う方法、アーチやオベリスクに絡ませる方法など、庭のデザインに合わせて選ぶことができます。花の庭のデザインとレイアウトでは、つる性植物を使った立体的な庭づくりについて紹介しています。

誘引は、つるが伸び始めたら、定期的に行います。スイートピーのつるは巻きひげを使って支柱に絡みつきますが、最初のうちは手で軽く支柱に巻き付けてあげると良いでしょう。無理に引っ張ったり、強く縛ったりすると、つるが傷んでしまうため注意が必要です。

つるが支柱の高さを超えて伸びてきたら、先端を摘心して、脇芽の成長を促します。これにより、花数が増え、ボリュームのある株になります。

摘心と管理作業

摘心は、スイートピーの栽培において非常に重要な作業です。摘心を行うことで、脇芽の成長が促進され、花数が格段に増えます。摘心のタイミングは、つるが20cm程度伸びた頃、または苗の植え付けから1〜2週間経った頃が適期です。ハイポネックス Plantiaでは、摘心の詳細な手順が写真付きで紹介されています。

摘心と管理作業 - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物
摘心と管理作業 - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

摘心の方法は簡単です。つるの先端から5〜6節目あたりを、清潔なハサミで切り取ります。切り口から病気が入らないよう、雨の日や湿度の高い日は避け、晴れた日の午前中に作業を行うのが理想的です。

摘心後、2〜3週間すると脇芽が伸びてきます。脇芽も20〜30cm程度伸びたら、再度摘心を行うことで、さらに花数を増やすことができます。ただし、開花が近づいてきたら摘心は控えめにし、花を楽しむことに重点を置きます。

水やりは、土の表面が完全に乾いたら、たっぷりと与えます。スイートピーは多湿を嫌うため、常に土が湿っている状態は避けます。特に梅雨時期は、過湿による根腐れに注意が必要です。地植えの場合、根付いた後は、極端に乾燥しない限り、水やりの必要はありません。

肥料は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を施した後、生育期間中は月に1〜2回、液体肥料を与えます。前述の通り、スイートピーはマメ科のため、窒素分が少なく、リン酸(P)とカリウム(K)が多い肥料を選びます。施肥量は、一般的な草花の半分程度で十分です。

花がら摘みも大切な作業です。咲き終わった花をそのままにしておくと、種ができてしまい、株が消耗して次の花が咲きにくくなります。花が終わったら、こまめに花がらを摘み取ることで、長期間花を楽しむことができます。また、切り花として楽しむ場合は、花が7〜8分咲きの頃に切ると、室内でも長持ちします

病害虫対策と冬越し

スイートピーは比較的病害虫に強い植物ですが、いくつか注意すべき病害虫があります。代表的なものとして、うどんこ病、アブラムシ、ハダニなどが挙げられます。花の病害虫対策では、予防から駆除まで詳しく解説しています。

病害虫対策と冬越し - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物
病害虫対策と冬越し - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

うどんこ病は、葉に白い粉状のカビが生える病気で、特に湿度が高く、風通しの悪い環境で発生しやすくなります。予防策としては、株間を十分に取り、風通しを良くすること、水やりは株元に行い、葉に水がかからないようにすることが重要です。発生した場合は、病気の葉を早めに取り除き、殺菌剤を散布します。

アブラムシは、新芽や花に群がって吸汁し、株を弱らせます。また、ウイルス病を媒介することもあるため、早期発見・早期駆除が重要です。見つけたら、手で捕殺するか、殺虫剤を散布します。天敵であるテントウムシを庭に呼び込むことも、有効な予防策です。HanaPrimeでも病害虫対策について詳しく解説されています。

ハダニは、葉の裏に寄生し、吸汁することで葉が白っぽくなります。乾燥した環境を好むため、葉の裏にも水をかけることで予防できます。発生した場合は、殺ダニ剤を使用します。

冬越しについては、スイートピーは一年草として扱われることが多いため、通常は冬越しの必要はありません。ただし、秋まきの苗は、冬の間も生長を続けるため、寒冷地では霜除けが必要です。鉢植えの場合は、霜が当たらない軒下などに移動させます。地植えの場合は、株元に腐葉土やマルチング材を敷いて保温します。

霜は、スイートピーの葉や茎を傷める原因となります。霜が降りる前に、寒冷紗や不織布をかけることで、霜害を防ぐことができます。また、水やりは、凍結を防ぐため、午前中に行うようにします。

寒冷地で春まきを行う場合は、遅霜に注意が必要です。植え付け後に霜が降りる予報がある場合は、一時的に鉢に移動させるか、保護カバーをかけるなどの対策を取りましょう。

スイートピーの切り花と楽しみ方

スイートピーは、切り花としても人気があり、その甘い香りと柔らかな色合いで、室内を華やかに彩ってくれます。切り花にする際は、花が7〜8分咲きの頃に、朝の涼しい時間帯に切るのがベストです。水をたっぷり吸い上げている状態で切ることで、切り花の日持ちが良くなります。

スイートピーの切り花と楽しみ方 - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物
スイートピーの切り花と楽しみ方 - illustration for スイートピーの育て方|春の香りのつる植物

切る位置は、花茎の付け根から2〜3節下あたりで、斜めにカットします。斜めに切ることで、水を吸い上げる面積が広がり、花が長持ちします。切った後は、すぐに水につけ、水揚げを行います。水揚げの方法は、切り口を再度水中で斜めに切る「水切り」が効果的です。

花瓶に生ける際は、水を清潔に保つことが重要です。切り花用の延命剤を使用すると、花の寿命が延びます。延命剤がない場合は、砂糖を少量加えるだけでも効果があります。スイートピーの切り花は、通常4〜5日程度日持ちしますが、適切な管理を行えば、7日程度楽しむことができます。

水は毎日取り替え、その際に切り口を少しずつ切り戻すと、水の吸い上げが良くなります。また、葉が水に浸かると腐りやすくなるため、水に浸かる部分の葉は取り除いておきます。

花の寄せ植えでは、スイートピーと相性の良い花の組み合わせについても紹介しています。例えば、パンジーやビオラ、ネモフィラなどの春の花と一緒に植えると、色彩豊かな庭を楽しむことができます。

庭での楽しみ方として、スイートピーは垂直方向に空間を演出できるため、小さな庭でも立体的なガーデニングが楽しめます。アーチやパーゴラに絡ませることで、香りのトンネルを作ることもできます。また、フェンスに這わせることで、目隠しとしての役割も果たします。

最近では、矮性品種も人気があり、鉢植えで卓上に飾ることもできます。ベランダやテラスでも十分に栽培できるため、庭がない方でもスイートピーの香りを楽しむことができます。

種を採取して、翌年も栽培を楽しむこともできます。種を採る場合は、花がらを残しておき、さやが茶色く乾燥するまで待ちます。さやが完全に乾いたら、種を取り出し、紙袋に入れて涼しい場所で保管します。ただし、F1品種の場合は、親と同じ花が咲かない場合があるため、注意が必要です。

スイートピーの栽培は、初心者の方でも比較的簡単に始められます。甘い香りと美しい花を咲かせるスイートピーで、春の庭を華やかに彩りましょう。適切な管理を行えば、長期間にわたって花を楽しむことができます。多年草・宿根草の育て方と組み合わせることで、年間を通じて花が楽しめる庭づくりも可能です。

花の日記 編集部|AIテクノロジーと園芸の知見を組み合わせて、正確で実用的なガーデニング情報をお届けしています。

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