アンスリウム
別名・表記:アンスリウム属、アンスリューム、オオベニウチワ、フラミンゴフラワー、Anthurium
サトイモ科の熱帯植物で、光沢のある葉と赤や桃の仏炎苞を長く観賞でき、室内の明るい日陰で育つ鉢物です。
アンスリウムとは、サトイモ科アンスリウム属(Anthurium)の常緑多年草で、中南米の熱帯雨林を中心に1000種前後が知られる大きな属です。鉢花として流通するのは主にオオベニウチワ(A. andraeanum)系の園芸品種で、花びらに見えるハート形の光沢ある部分は「仏炎苞」という葉が変化したもの、中央の棒状の部分が小さな花の集まった肉穂花序です。仏炎苞は1〜2か月以上色あせずに残るため、花期が長い観葉植物として扱われます。
主な特徴
- 仏炎苞の色:赤、桃、白、緑、紫、チョコレート色など。近年は複色や小輪の品種も増えています。
- 株の大きさ:卓上向けのミニ品種から、床置きの大株まで幅があります。
- 葉:光沢のあるハート形。観葉として葉を楽しむ種類(クラリネルビウムなど)もあります。
- 注意点:樹液にシュウ酸カルシウムを含み、皮膚や口に刺激があるため、剪定時は手袋を使い、ペットや子どもの手が届く場所には置きません。
育て方の要点
生育適温は20〜30℃で、冬は最低10℃以上を保ちます。レースのカーテン越しなど明るい間接光が適し、直射日光では葉焼け、暗すぎると仏炎苞がつきません。着生植物に近い性質のため用土は水はけと通気性を重視し、ミズゴケやバーク主体の配合、または観葉植物用土に軽石を混ぜて使います。水は用土の表面が乾いたら与え、受け皿の水は捨てます。空中湿度を好むので、乾燥する季節は葉水が有効です。肥料は5〜9月の生育期に緩効性肥料か薄い液肥を与え、冬は控えます。
植え替えと増やし方
根が鉢いっぱいになったら5〜7月に一回り大きな鉢へ植え替えます。株元から出た子株を分けるか、伸びた茎を節ごとに切って挿す方法で殖やせます。近縁のスパティフィラムと同じサトイモ科で管理も似ていますが、アンスリウムのほうがやや高温と明るさを必要とします。