スパティフィラム
別名・表記:スパティフィラム属、スパティフィルム、ピースリリー、Peace lily、Spathiphyllum
サトイモ科の常緑多年草で、深緑の葉と白い仏炎苞を室内で楽しめ、耐陰性が高く初心者向きの観葉植物です。
スパティフィラムとは、サトイモ科スパティフィラム属(Spathiphyllum)の常緑多年草で、熱帯アメリカを中心におよそ40種が分布します。深緑で光沢のある葉と、白い帆のような仏炎苞が特徴で、英名は「ピースリリー」です。白い部分は花弁ではなく苞で、中央の肉穂花序に小さな花が集まっています。耐陰性が高く、室内のやや暗い場所でも葉を保てるため、初心者向きの観葉植物として広く流通しています。
主な特徴
- サイズ:ワリシー(S. wallisii)系の卓上サイズから、葉が長さ数十cmになる大型品種まであります。
- 開花:主に春〜秋、環境がよければ室内でも年に数回咲きます。
- 葉の変化:水切れすると葉が一斉に垂れますが、水を与えると回復します。逆に過湿では下葉が黄変します。
- 注意点:シュウ酸カルシウムを含み、犬猫が噛むと口内炎症を起こすため置き場所に配慮します。
育て方の要点
- 光:間接光の明るい場所が最適です。暗い場所でも枯れませんが、花を咲かせるには明るさが必要です。直射日光は葉焼けを起こします。
- 温度:生育適温は20〜25℃で、冬は最低8〜10℃を保ち、冷えた窓ガラスや暖房の直風を避けます。
- 水:用土の表面が乾いたらたっぷり与えます。乾かし切らないようにしつつ、受け皿の水は捨てます。空中湿度を好むため、乾燥期は葉水をします。
- 肥料:5〜9月に緩効性肥料か薄めた液肥を与えます。
植え替えと株分け
根詰まりすると花が咲きにくくなるため、1〜2年に一度、5〜6月に一回り大きな鉢へ植え替えます。株が大きくなりすぎたら、植え替え時に根をほぐして数株に分けます。花が咲かない原因は、暗すぎる置き場所、根詰まり、肥料切れの順に多く、光と根の状態を先に見直します。近縁のアンスリウムより低温と暗さに強い点が違いです。