花の日記
用語

植物形態学

別名・表記:植物の形態、形態観察、plant morphology

根・茎・葉・花・果実など植物の器官の形と構造を観察・記載・比較する分野で、同定や園芸作業の基礎になります。

植物形態学とは、根・茎・葉・花・果実・種子といった植物の器官について、その形、配置、内部構造、発生の過程を観察・記載し、種や分類群の間で比較する植物学の分野です。植物の同定では「なんとなく似ている」ではなく、葉序や花の構造など言葉で記録できる特徴を根拠にするため、その用語体系の土台になります。園芸でも、節や芽の位置、花芽のつく枝、果実のでき方を理解することが、剪定や増殖、病害診断の精度を左右します。

主な観察項目

  • :付き方(互生・対生・輪生・根生)、単葉か複葉か、形(卵形・披針形など)、縁(全縁・鋸歯・欠刻)、葉脈(網状脈・平行脈)、毛や托葉の有無。
  • 茎・枝:断面(丸・四角)、分枝の仕方、節と節間、刺や巻きひげ、樹皮の模様、冬芽の形。
  • :花弁と萼の数、離弁か合弁か、雄しべ・雌しべの数と配置、子房の位置(上位・下位)、花序の型(総状・穂状・散形・頭状など)。
  • 果実・種子:液果、さく果、痩果、豆果などの型、裂け方、種子の形や付属物。
  • :直根か、ひげ根か、塊根・球根などの貯蔵器官の有無。

園芸での活用シーン

場面見るべき形態
剪定節と芽の向き、花芽が旧枝につくか新枝につくか
挿し木・株分け節から根が出るか、ランナーや地下茎の有無
種まき種皮の厚さ、光を必要とするか、子葉の形
病害虫診断葉裏の毛や気孔の位置、被害が新葉か古葉か

同定への使い方

検索表フィールド図鑑の記述は形態用語で書かれているため、用語を知らないと読み解けません。写真を撮るときは花の接写だけでなく、葉の付き方、株全体、茎の断面、果実も残すと、後から候補を絞れます。葉脈や毛の有無が決め手になる種では肉眼で断定せず、ルーペや拡大写真で確認する習慣が、植物同定の取り違えを減らします。

関連記事

外部参照:WikipediaWikidata

← 用語集一覧へ