花の日記
用語

種子休眠

別名・表記:休眠、休眠打破、seed dormancy

種子が生きていながら、温度・水・光などの条件や休眠打破の刺激を得るまで発芽しない性質で、種類ごとに打破法が異なります。

種子休眠とは、種子が生きていて水や温度が十分にあっても、内部の仕組みによって発芽を開始しない性質です。自然界では、秋に落ちた種がすぐ芽を出して冬に枯れることを防ぐなど、発芽の時期を生育に適した季節へ合わせる役割があります。園芸では「まいたのに芽が出ない」原因の一つで、古くなって発芽力を失った状態とは別物です。休眠の型を知ると、低温処理や傷つけ処理などで意図的に打破できます。

休眠の主な型

  • 物理的休眠(硬実):種皮が硬く水を通さない状態。マメ科(スイートピー、ルピナス)、アサガオ、カンナなど。ヤスリで傷をつける、一晩水に浸けるなどで打破します。
  • 生理的休眠:胚に発芽を抑える仕組みがある型。多くの温帯の樹木や宿根草で、一定期間の低温と湿り気(低温湿層処理)を経て発芽します。
  • 形態的休眠:採種時に胚が未熟で、時間をかけて成熟してから発芽する型。セリ科、ボタン、ラン科など。
  • 光による制御:レタス、ペチュニア、トレニアなどの好光性種子は光がないと発芽しにくく、ネモフィラやニゲラなどの嫌光性種子は覆土が必要です。

休眠打破の方法

方法手順の例対象
低温湿層処理湿らせたバーミキュライトなどと袋に入れ、冷蔵庫(4℃前後)で数週間〜数か月宿根草、樹木、山野草
傷つけ・浸水種皮に軽く傷をつける、ぬるま湯に一晩浸ける硬実種子
変温昼夜の温度差を与える一部の野草・樹木
採りまき完熟直後の種をすぐまき、屋外で自然の低温に当てるクリスマスローズ、シクラメンなど

保存と発芽テストでの考え方

乾燥・低温・遮光の保存は種の活動を抑える方向に働き、寿命を延ばしますが、湿った状態でしか生きられない種(ドングリ類など)もあり、一律ではありません。古い種を評価するときは、日数だけで捨てず、その植物の適温・光条件・休眠打破の要否を確認したうえで発芽テストを行います。休眠中なのに「死んでいる」と誤判定するのを防ぐことが大切です。

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外部参照:WikipediaWikidata

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