花の日記
用語

緑枝挿し

別名・表記:軟枝挿し、若枝挿し、softwood cutting

生育期の柔らかい当年枝を使い、乾燥を防ぎながら発根させる挿し木の方法です。

定義

緑枝挿しとは、春から初夏に伸びた柔らかい当年枝を切り取り、節の下部を清潔な用土へ挿して発根させる栄養繁殖法です。アジサイなどの落葉低木で使われ、親株と同じ性質を受け継ぐ株を増やせます。枝が柔らかく水分を失いやすいため、採取後の吸水、葉量の調整、湿度管理が成否を左右します。

基本手順

  • 枝を選ぶ:花や蕾のない、病害虫の見られない当年枝を選びます。
  • 節の下で切る:発根部になる節のすぐ下を、清潔な刃物で切ります。
  • 葉量を減らす:下葉を除き、大きな葉は半分に切って蒸散を抑えます。
  • 清潔な用土へ挿す:肥料分のない新しい用土を湿らせ、穴を開けてから挿します。
  • 発根まで保湿する:直射日光を避けた明るい場所で、乾燥と過湿の両方を防ぎます。

アジサイでの活用

アジサイの緑枝挿しは、花後の剪定時期と重なる5〜7月に行いやすい方法です。切り戻した枝のうち花のついていない充実した部分を使い、1時間ほど吸水させてから挿します。発根までは肥料を与えず、用土が湿っていても水がたまらない状態を保ちます。新芽の動きや軽く引いたときの抵抗を確認してから、通常の培養土へ鉢上げします。

よくある誤解

  • 葉を多く残すほど育ちやすい:根のない挿し穂では蒸散が増えるため、大きな葉は減らします。
  • 水を多く与えるほど安全:乾燥は禁物ですが、常に水浸しだと切り口が腐りやすくなります。
  • 発根促進剤が必須:補助にはなりますが、枝の選定、清潔な用土、湿度管理の方が基本です。

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