アザミウマ
別名・表記:スリップス、アザミウマ類、Thrips、Thysanoptera
花弁や葉の組織を傷つけて吸汁し、変色やかすれ、奇形を生じさせる微小な昆虫群。スリップスとも呼ばれる。
定義
アザミウマ(スリップス)は、アザミウマ目に属する細長い微小昆虫の総称です。植物を加害する種類は、花弁・新芽・葉などの柔らかい組織を傷つけて汁液を吸い、白っぽいかすれ、褐変、変形を生じさせます。成虫は花や葉の付け根に隠れやすく、被害症状が現れてから気づくことも少なくありません。
主な特徴
- 大きさ:家庭園芸で問題になる種類の多くはおおむね1〜2mmで、肉眼では種類まで判別しにくい大きさです。
- 被害部位:花弁、つぼみ、新芽、葉、果実などを加害し、花ではシミ状の変色や褐変、開花不良が目立ちます。
- 生活場所:卵は植物組織内に産み込まれ、幼虫は植物上で加害し、蛹期を土中や落葉の下で過ごす種類があります。
- 発見方法:花を白い紙の上で軽くたたく方法や、青色・黄色の粘着板による成虫の監視が利用されます。
花で確認しやすい症状
初期には花弁の一部が白く抜けたり、細かなかすれやシミが現れたりします。被害が進むと茶色い変色が広がり、花が正常に開かない、つぼみのまま終わる、早く咲き終わるといった症状につながります。葉では白い小斑点、銀白色の傷、褐変、縮れが手掛かりになります。
防除の考え方
アザミウマは花やつぼみに隠れるうえ、世代交代が速く、薬剤だけで一度に根絶するのは困難です。花がらや周辺雑草の除去、発生株の隔離、粘着板による監視、登録のある薬剤、天敵などを組み合わせる総合的病害虫管理が基本です。薬剤を使う場合は、対象植物とアザミウマ類への登録、使用回数、希釈倍率をラベルで確認し、同じ作用機構の連用を避けます。