花の日記
用語

光周性

別名・表記:光周期

光周性とは、植物が昼の長さ(明期)と夜の長さ(暗期)の変化を感知し、開花・休眠・球根形成などの季節的な反応を起こす性質のことです。

光周性とは、植物が昼の長さ(明期)と夜の長さ(暗期)の変化を感知し、開花・休眠・球根形成などの季節的な反応を起こす性質のことです。1920年にアメリカのガーナーとアラードがダイズとタバコの研究で発見しました。気温と違って日長は毎年ほぼ同じように変化するため、植物はこれを季節の暦として使い、開花時期を決めています。実際に植物が測っているのは「連続した暗期の長さ」で、葉にあるフィトクロムという色素タンパク質が光を受け取っています。

主なタイプと代表的な花

タイプ反応代表例
短日植物夜が一定より長くなると花芽を作るキク、ポインセチア、コスモス、アサガオ、ケイトウ
長日植物夜が一定より短くなると花芽を作るカーネーション、キンギョソウ、ペチュニア、ホウレンソウ
中性植物日長に関係なく生育量で開花バラ(四季咲き)、トマト、マリーゴールドの多く

園芸での活用シーン

  • 電照菊・シェード栽培:短日植物のキクは、夜間に電照して夜を短くすれば開花を遅らせ、遮光して夜を長くすれば早めに咲かせられます。周年出荷はこの仕組みで成り立っています。
  • ポインセチアの色付け:秋以降、毎日12時間以上の完全な暗期を数週間与えると苞が色づきます。夜間に室内灯が当たると色づきません。
  • 育成ライトの点灯時間:短日植物を室内で育てる場合、ライトを長時間つけっぱなしにすると開花しないため、タイマーで暗期を確保します。
  • 秋まき一年草の花期調整:長日性のものは日が長くなる春〜初夏に一斉に咲くため、まき時期をずらしても開花時期はあまり変わりません。

よくある誤解

「日が長いほど、光が強いほど早く咲く」わけではありません。短日植物は夜が短いと咲かず、街灯や窓明かりのような弱い光でも暗期が途切れると反応が狂います。また、光周性は光の量(DLI)ではなく時間の長さへの反応なので、光量が十分でも日長が合わなければ花芽は付きません。多くの植物は日長に加えて低温を経験すること(春化)も開花条件としており、両方がそろって初めて咲く種類も少なくありません。

この用語が登場する記事

外部参照:Wikipedia

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