花の日記
用語

短日植物

別名・表記:短日性植物、短日性、short-day plant

一日の暗い時間が一定より長くなると花芽をつくる植物で、キク・ポインセチア・カランコエなどが代表です。

短日植物とは、一日の暗い時間(暗期)が一定の長さより長くなる条件で花芽を形成する植物です。名前は「昼が短い」ですが、実際に植物が感じているのは連続した夜の長さで、夜中に短時間でも光が当たると暗期が途切れて花芽ができにくくなります。日長への反応は光周性と呼ばれ、短日植物・長日植物・中性植物に分けられます。

代表的な短日植物と対比

区分主な植物
短日植物キク、ポインセチア、カランコエ、コスモス、アサガオ、シャコバサボテン、ダリア(多くの品種)
長日植物ホウレンソウ、コムギ、カーネーション、キンギョソウ、ペチュニア(多くは量的長日)
中性植物トマト、キュウリ、バラ(四季咲き)、パンジー・ビオラ

自然条件では、短日植物は夏至を過ぎて夜が長くなる秋に花芽をつくるため、秋咲き・冬咲きの花に多く見られます。

短日処理のやり方

  • 時期:ポインセチアやカランコエでは、9月ごろから開始します。
  • 暗期:夕方から翌朝まで、段ボール箱や遮光袋で覆い、1日12時間以上(多くは14時間程度)の完全な暗さを毎日つくります。
  • 期間:花芽が確認できるまで、目安として1か月半〜2か月続けます。
  • 昼間:覆いを外して十分な光に当てます。昼まで暗くすると徒長し、花数が減ります。

生産現場での利用

キクの生産では、逆に夜間に照明を当てて暗期を途切れさせる「電照」で開花を遅らせ、周年出荷しています。ポインセチアの短日処理や、シャコバサボテンの開花調整も同じ原理です。家庭で「花が咲かない」ときは、室内照明や街灯が夜間に当たり続けていないかを、温度や日照不足とあわせて確認します。なお、日長に関係なく一定の大きさになれば咲く中性植物や、日長の影響を受けるものの絶対条件ではない「量的短日植物」もあり、同じ植物でも品種によって反応の強さが違うため、種袋や苗のラベルにある開花習性の記載も参考にします。

この用語が登場する記事

外部参照:WikipediaWikidataWikipedia

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