炭素
別名・表記:炭素源、carbon
生物を構成する主要元素で、コンポストでは微生物のエネルギー源になります。
炭素とは、あらゆる生物と有機物の骨格をつくる元素(元素記号C)です。園芸で炭素が話題になるのは主にコンポストづくりで、微生物が有機物を分解するときのエネルギー源になります。材料に含まれる炭素と窒素の比率を「C/N比」と呼び、この比率が分解の速さ、臭い、仕上がりの堆肥の質を左右します。乾いた落ち葉やわら、段ボールなどは炭素の割合が高く、ブラウン材として分類されます。
材料ごとの炭素の多さ(目安)
| 材料 | C/N比の目安 | 分類 |
|---|---|---|
| おがくず・木くず | 300〜500 | 炭素が非常に多い |
| 段ボール・新聞紙 | 150〜400 | ブラウン材 |
| わら・落ち葉 | 40〜80 | ブラウン材 |
| 刈草(生) | 15〜25 | グリーン材 |
| 野菜くず・コーヒーかす | 12〜25 | グリーン材 |
| 鶏ふん | 6〜10 | 窒素が非常に多い |
微生物が効率よく働くのは、材料全体でC/N比が25〜30前後のときとされます。数値は材料の乾き具合や種類で幅があるため、家庭では厳密に測らず、体積比でグリーン材1に対しブラウン材2〜3を目安にします。
コンポストでの役割
- 微生物のエネルギー源となり、分解を長く安定して続けさせます。
- 窒素の多い材料と混ぜることで、余った窒素がアンモニアとして飛ぶのを抑えます。
- 乾いた炭素源は水分を吸い、酸欠と腐敗を防ぎます。
- 繊維質の材料は隙間を作り、空気の通り道になります。
よくある誤解
「炭素が多いほど良い堆肥になる」わけではありません。炭素過多だと微生物が窒素不足になり分解がほとんど進まず、逆にできた堆肥を土に入れると微生物が土の窒素を奪う「窒素飢餓」を起こします。おがくずやチップを多く含む未熟な堆肥を大量に使うと植物が黄化するのはこのためで、十分に発酵させてから使います。
この用語が登場する記事
外部参照:Wikipedia