カランコエ
別名・表記:カランコエ属、Kalanchoe、リュウキュウベンケイ属
ベンケイソウ科の多肉植物の属で、肉厚の葉と赤・桃・黄などの小花を房状に咲かせ、冬〜春の鉢花として流通します。
カランコエとは、ベンケイソウ科カランコエ属(Kalanchoe)に分類される多肉植物の総称で、マダガスカルを中心にアフリカ・アジアの熱帯〜亜熱帯に100種以上が分布します。園芸店で「カランコエ」として売られる鉢花の多くはベニベンケイ(K. blossfeldiana)の園芸品種で、肉厚の葉と赤・桃・橙・黄・白の小花を房状に咲かせます。乾燥に強く室内で育てやすい反面、寒さと過湿には弱い多肉植物です。
主な種類
- ベニベンケイ系(鉢花):一重咲きと八重咲き(カランディーバ系)があり、開花期は主に晩秋〜春です。
- ウェンディ、テッサ:釣り鐘形の花を下向きに咲かせる系統で、吊り鉢や寄せ植えに使われます。
- 月兎耳(ツキトジ)、福兎耳:白い毛に覆われた葉を観賞する種類です。
- 子宝草(コダカラベンケイ)、不死鳥、胡蝶の舞:葉の縁に子株をつけて殖える種類で、観葉的に楽しみます。
育て方の要点
日当たりのよい窓辺を基本にし、春と秋は屋外の日なたでも育ちます。真夏の直射は葉焼けの原因になるため半日陰へ、冬は最低5℃以上を保ち、夜間の窓際の冷え込みと暖房の直風を避けます。水は土が完全に乾いてからたっぷり与え、冬は回数をさらに減らします。用土は多肉植物用など水はけのよいものを使い、肥料は生育期に緩効性肥料を少量与える程度で足ります。花が終わったら花茎の付け根で切り、伸びすぎた株は5〜6月ごろに切り戻して、切った茎は挿し木で殖やせます。
花を咲かせるコツ
カランコエは代表的な短日植物で、夜が長くなると花芽をつくります。室内で夜遅くまで照明が当たると咲きにくくなるため、9月ごろから約1か月、夕方から朝まで箱をかぶせて1日12時間以上暗くする短日処理をすると、冬に花が揃います。なお、カランコエ属は強心配糖体を含み、犬や猫が食べると中毒を起こすため、ペットのいる家庭では置き場所に注意します。