アサガオと西洋アサガオの違い|咲き方・育てやすさはどっちが上?
アサガオと西洋アサガオの違いを、咲く時期・時間、葉とつる、育てやすさ、グリーンカーテンへの向き不向き、種選びまで比較します。
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本サイトの記事は編集部が公開情報と実際の使用経験をもとに構成しています。
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アサガオと西洋アサガオの違いは、主に開花の季節と時間、葉・つるの姿、生育量にあります。アサガオは夏休み中の朝の観察や小鉢に向き、西洋アサガオは8月下旬以降も旺盛につるを伸ばし、秋まで広い面を覆いたい場合に向きます。育てやすさに一律の勝者はなく、夏の花を早く見たいなら前者、昼も花を眺めたいなら後者が有利です。
はじめに
花を咲かせるつる植物全体の配置や支持物から考えたい場合は、親記事の花の咲くつる植物の育て方も判断材料になります。本記事では、学校の観察鉢でなじみのあるタイプと、ヘブンリーブルーに代表される西洋系を同じ物差しで比べます。
見落としやすいのは、花の大きさだけでは選べない点です。同じ旺盛な生育でも、広いネットでは被覆力という長所になり、小さな鉢では水切れと誘引量という負担になります。置き場所を決めてから種を選ぶ順序が、失敗を減らします。
TL;DR|アサガオと西洋アサガオは用途で選ぶ
アサガオは、早朝に咲く花を夏に観察したい人へ向きます。西洋アサガオは、昼も花を見たい人や、秋まで窓・フェンスを覆いたい人へ向きます。小鉢で管理量を抑えるなら一般的なアサガオ、広い面へつるを広げるなら西洋系、という分け方が実用的です。
ただし、西洋系のほうが常に「上」ではありません。夏休み中に開花を記録したい場合、8月下旬頃から咲き始める品種は目的に合わないことがあります。反対に、普通種が先に花期の山を越えた後も緑を残したい場所では、遅咲きが長所になります。
比較表
アサガオと西洋アサガオの差は、開花、形、空間の三群に整理すると選びやすくなります。下表は、国内の栽培資料と植物学資料で確認できた範囲をまとめたものです。品種差はあるため、最後は種袋に記載された開花期とつる長も確認してください。
| 比較項目 | アサガオ | 西洋アサガオ |
|---|---|---|
| 代表的な学名 | Ipomoea nil | Ipomoea tricolor |
| 開花の中心 | 夏の早い時期から観察しやすい | 8月下旬頃から咲く品種がある |
| 花が開く時間 | 早朝に咲き、多くは午前中にしぼむ | 昼間も咲くタイプがある |
| 葉の目安 | 三叉槍に似た形が見られる | ヘブンリーブルーはスペード型 |
| つるの目安 | 太く、細かな毛が目立つタイプ | 細く、毛が目立ちにくいタイプ |
| 向く仕立て | 小鉢・あんどん・観察 | 広いネット・フェンス・秋の被覆 |
| 管理負担 | 面積を限定しやすい | 生育量が多いと誘引と水やりが増える |
比較表: 一般的なアサガオと西洋アサガオの違い。流通品種ごとの説明を優先してください。
選定基準
選定基準は、価格より先に「いつ花を見たいか」「どこまで覆いたいか」「朝と昼のどちらに観賞するか」を置きます。種は安くても、支柱やトレリス、鉢の容量が場所に合わなければ、管理時間が増えるからです。
- 開花期: 夏休み中の観察か、8月下旬以降から秋の観賞か
- 設置面積: 小鉢・あんどんか、窓幅のネット・フェンスか
- 観賞時間: 早朝に見られるか、昼の花を重視するか
- 管理量: 朝夕の水やり、つるの誘引、花がら摘みに使える時間
- 除外条件: 品種名や系統、開花期が商品名・説明から読めない種は、色や時期を指定したい用途から外す
比較方法
比較方法は、タキイ種苗とサカタのタネに関係する流通商品、国内園芸企業の栽培資料、大学の光周性研究、NC State Extensionの植物資料を照合する形です。商品は楽天市場で在庫が確認された種から、日本系2商品と西洋系2商品を掲載対象にしました。
判定軸は、開花時期、花が開いている時間、葉とつる、必要な面積、日照・水やり・摘心です。商品カードは「一般的なアサガオ」「西洋系ヘブンリーブルー」「西洋系混合」の区別が商品名から読めるものを優先し。
アサガオと西洋アサガオは別種
アサガオは、支柱 (Rakuten / Amazon / Yahoo!)へ巻き付きながら伸びるつる植物で、日本では通常一年草として育てられます。一般的なアサガオは Ipomoea nil、西洋アサガオの代表例は Ipomoea tricolor で、単なる和名と洋名の言い換えではありません。
この種の違いは、育て方を完全に別物にするほどではありません。どちらも日当たり、支柱、水切れへの注意が必要です。一方で、開花のタイミングと生育量の差は、観察鉢とグリーンカーテンのどちらに向くかを変えます。
「昔からあるアサガオはIpomoea nil。西洋朝顔はIpomoea tricolor。別種です。」という整理は、西洋朝顔の性質と管理にも明記されています。似た花名だけで同じ扱いにせず、商品名の「西洋系」「ヘブンリーブルー」といった表示を確認する理由になります。
アサガオと西洋アサガオの咲き方・開花時期
アサガオの咲き方は、一般的なタイプなら早朝に開いて午前中にしぼむのが基本です。西洋系には昼間も花が残るタイプがあり、生活時間が朝型でない家庭でも観賞しやすくなります。「西洋朝顔は昼間も咲いています。」という短い記述が、この使い分けを端的に示します。
国内の栽培資料では、アサガオの開花期は7月〜10月頃とされ、西洋系には8月下旬頃から咲き始めるものがあります。別の栽培解説は、西洋系が10月前後に満開状態になると説明しています。夏の花の管理だけを基準にすると、秋へ延びる西洋系の時間軸を見落としやすくなります。
西洋系の Ipomoea tricolor について、NC State Extensionは花期を「mid-summer to fall」とし、紫、ピンク、青、白の漏斗状の花が朝に開いた後、退色して落ちると記載しています。葉はハート形で、長さ1〜3インチ、幅1〜2.5インチという記録です。日本で流通する全品種へ同じ寸法を当てはめるのではなく、代表種の形態情報として捉えます。
開花には、短日植物の性質も関係します。短日植物とは、連続する夜が十分に長くなることで花芽を作りやすくなる植物です。夜の暗い時間である暗期を、街灯や室内灯が中断すると、花芽形成が遅れる可能性があります。
筑波大学のアサガオ開花研究には、「アサガオは一回の暗期で花成が誘導されます。」とあります。花成は、茎頂が葉を作る段階から花を作る段階へ移る過程です。葉ばかり茂るときは、肥料だけでなく、夜間照明が当たり続けていないかも確認します。
育てやすさの違い
育てやすさは、種まき時の温度と、その後に確保できる空間で決まります。発芽の段階では、日本系と西洋系を問わず、寒い時期に急いでまくより適温を待つほうが管理しやすくなります。
KINCHO園芸の栽培資料は、「アサガオの発芽適温は20~25℃ですので、早まきは禁物です。」と案内しています。種まき時期は5月中下旬、覆土は1〜2cmが目安です。市販種には吸水しやすい処理済みのものもあるため、種袋に傷付け不要とあれば、その指示を優先します。
苗づくり全体を確認したい場合は、花の種まきと苗づくりも参照できます。定植後は本葉7〜8枚で摘心し、脇芽を増やすのが一つの目安です。つるは3m以上伸びることがあるため、発芽の成功だけでなく、伸びた先まで先に決めます。
日当たりは、日光が1日6時間以上当たる場所が一つの基準です。花が咲き始めた後は、水やりを固定回数で決めず、土の乾きと葉の状態を見ます。真夏は朝だけで足りない場合があり、夕方にも与えます。
肥料は多ければよいわけではありません。窒素分が多すぎて葉とつるばかりが茂る状態は、つるボケと呼ばれます。花が少ないときは、夜の明るさ、日照不足、水切れ、窒素過多を順に切り分けると、原因を一つに決めつけずに済みます。
一般的なアサガオは、小鉢やあんどんへ収めやすいぶん、初めてでも完成形を想像しやすいタイプです。西洋系は旺盛な生育が魅力ですが、大型プランター、広い支持面、こまめな誘引を用意できない人には育てやすいとは限りません。
葉・つる・仕立てやすさの違い
誘引・仕立てでは、花がない時期も葉とつるが見分けの手掛かりになります。一般的なアサガオには三叉槍に似た葉が見られ、ヘブンリーブルーはスペード型の葉で区別できる場合があります。
つるにも差があり、一般的なアサガオは太く細かな毛が目立ち、ヘブンリーブルーは比較的細く、毛が目立ちにくいとされます。ただし、これは全品種を二分できる絶対的な同定法ではありません。購入時の商品名と開花期を優先し、葉形は補助に使います。
西洋系をグリーンカーテンにするなら、つるが一部へ集中しないよう園芸用ネット (Rakuten / Amazon / Yahoo!)へ広げます。誘引とは、つるを傷めずに支柱・ネットへ導く作業です。面が埋まらない場所へ伸びたつるを移し、重みでネットがたわまないよう上端と下端を固定します。
小さなベランダでは、生育旺盛という長所がそのまま負担になります。鉢の土量が少ないと乾きが速く、つるが隣家側へ出れば戻す作業も増えます。容器と風対策まで含めた設置は、ベランダガーデニングの基本と合わせて考えると安全です。
おすすめ商品
花の種は、商品名から系統と用途が読めるものを選ぶと、開花期のずれを減らせます。ここでは楽天市場で在庫確認済みの4商品だけを、日本系の観察向けと西洋系の被覆向けに分けました。価格は確認時点の登録値で、購入時には販売ページの表示を確認してください。

商品名に「朝顔」「大輪咲混合」「春まき」が明記された、一般的なアサガオを選びたい人向けの種です。色を一つに絞らず、咲くまでの変化を観察したい場面に合います。
一方で、混合種には特定の花色を固定できない注意点があります。青だけで統一した壁面を作りたい人には向かないため、色指定のある単色品種を優先してください。
あさがおの種

「あさがおの種」という簡潔な商品名で、まず一袋から育てたい場合の候補です。予算を種へ大きく割かず、鉢や支柱へ回したい場面に合わせやすい価格です。
ただし、商品名だけでは花色、系統、開花開始の詳細を判断しにくい難点があります。観察日を決めたい人や、西洋系を明確に避けたい人には不向きです。販売ページと種袋の表示を確認してから選びます。
花種子 朝顔「西洋系 ヘブンリーブルー」1ml

商品名で「西洋系」と「ヘブンリーブルー」を指定できる種です。昼も花を眺めたい人や、8月下旬以降から秋のグリーンカーテンを計画する人の目的に合います。
気になる点は、普通種と同じ夏休み序盤の開花を期待すると時期がずれる可能性があることです。短期間の学校観察や、小さなあんどんへ収めたい人には合わない場合があります。広いネットと長い生育期間を確保してください。
花種子 朝顔「西洋系混合」1ml

「西洋系混合」と明記された種で、西洋系の旺盛なつると複数の花姿を楽しみたい場所に向きます。単色より変化を重視し、フェンスや広いネットを面として彩りたい場合の候補です。
欠点は、混合であるため開花後の配色を細かく指定できないことです。外壁の色に合わせて一色だけを選びたい人には向かないため、単色の品種を探すほうが確実です。
アサガオと西洋アサガオの選び分け
アサガオと西洋アサガオは、「育てやすいほう」を抽象的に選ぶより、観賞する季節と使える面積で分けます。夏休みの朝に子どもと観察するなら一般的なアサガオ、昼も花を見ながら秋まで窓を覆うなら西洋アサガオが明確な答えです。
flowchart TD
A[目的を決める] --> B{夏休み中の朝に観察する?}
B -->|はい| C[一般的なアサガオ]
B -->|いいえ| D{広いネットを秋まで覆う?}
D -->|はい| E[西洋アサガオ]
D -->|いいえ| F[置き場所と品種表示を再確認]
選び方: 観察時期と支持面の広さからアサガオの系統を決めます。
夜間照明が消せない場所では、どちらを選ぶ前にも置き場所を見直します。幅の狭いベランダで管理時間を増やせないなら、普通種を小さく仕立てます。広いフェンスがあり、8月下旬以降の開花を待てるなら、西洋系の生育量が長所になります。
最終的には、種袋の開花期、系統名、予想つる長を確認し、5月中下旬の種まきまでに鉢と支持物を用意します。アサガオの違いを品種名だけで覚えるより、「朝の観察」「昼の観賞」「秋の被覆」のどれを優先するか決めるほうが、選択を外しません。
出典
- 筑波大学 生物学類「アサガオはなぜ夏の朝に咲くか」 — 2019-01-25 — 短日性、暗期、花成の仕組み
- KINCHO園芸「あさがおの育て方」 — 2025-04-07 — 発芽温度、種まき、摘心、つる、水やり
- Plantia「アサガオの育て方」 — 2026-06-26 — 開花期、日照、支柱、グリーンカーテン
- Sodatekata「西洋朝顔とは?性質と管理」 — 2022-04-20 — 種、開花時間、葉・つるの違い
- NC State Extension: Ipomoea tricolor — 2017-01-01 —
[en]花期、花色、葉の形態 - Gardener’s Path: 15 of the Best Morning Glory Varieties — 2023-04-17 —
[en]品種とつる性の比較
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花の日記 編集部
園芸学・植物学の資料、種苗メーカーや公的機関の栽培情報、農薬登録情報を突き合わせ、出典をたどれる形に再編集する花とガーデニングの編集チームです。編集方針を見る