花の日記
用語

リン酸

別名・表記:

リン酸とは、窒素・カリと並ぶ肥料の三要素の一つで、植物の開花・結実・根の伸長やエネルギー代謝に関わる成分です。

リン酸とは、窒素・カリと並ぶ肥料の三要素の一つで、植物の開花・結実・根の伸長やエネルギー代謝に関わる成分です。園芸では「花肥(はなごえ)」「実肥(みごえ)」とも呼ばれ、肥料袋の「N-P-K=8-8-8」のような表示の真ん中の数字がリン酸(P₂O₅換算)の含有率です。花付きや実付きをよくしたいときに重視される成分で、草花用や球根用の肥料はリン酸の割合が高めに設計されています。

主な働きと欠乏・過剰の症状

  • 働き:花芽形成、開花、結実、種子の充実、根の発達、光合成でつくった糖の利用(ATP)を助ける。
  • 欠乏症状:生育が遅れ、葉が小さく暗緑色〜紫色を帯びる。花数が少なく、実が付きにくい。低温期に吸収が落ちて一時的に出やすい。
  • 過剰症状:目立った症状は出にくいが、鉄・亜鉛などの微量要素の吸収を妨げて葉が黄化することがある。
  • 土での動き:土に固定されやすく移動しにくいため、あとから表面にまいても根まで届きにくい。

主なリン酸肥料

肥料リン酸の性質使い方
過リン酸石灰水溶性で速効性元肥・追肥。花壇の植え付け前に土に混ぜる
熔成リン肥(ようりん)ク溶性で緩効性元肥。酸性土の改良を兼ねて事前にすき込む
骨粉・バットグアノ有機質、ゆっくり効くバラや球根の元肥。植え穴の底に入れる
化成肥料(例:8-8-8)三要素をバランス配合元肥・追肥の万能型
液肥(例:6-10-5)水溶性で速効性開花期の追肥。1〜2週に1回

使い方のコツとよくある誤解

リン酸は土中で動きにくいので、元肥として植え付け前に根が伸びる範囲へ混ぜ込むのが最も効きます。追肥で花付きを改善したいときは、リン酸の割合が高い液肥を根の周りへ与えます。「花が咲かないからリン酸をたくさん」は逆効果になりやすく、日照不足や窒素過多、剪定時期の誤りが原因のことが多いため、まず生育環境を確認します。また、リン酸をやり過ぎても即座に害は出ませんが、鉢土に蓄積して微量要素欠乏や肥料焼けの一因になるので、表示量を守るのが基本です。

この用語が登場する記事

外部参照:Wikipedia

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