花の日記
用語

地温

別名・表記:土壌温度、用土温度、土の温度、soil temperature

植物の根が広がる土や培養土の温度で、根の吸収、種子の発芽、土壌微生物の活動、緩効性肥料の養分放出速度に影響します。

地温とは、植物の根が広がる土や培養土の温度です。気温より変化が緩やかで、深いほど安定しますが、鉢植えは土量が少ないため日射や外気で大きく上下します。地温は根の呼吸と養分吸収、種子の発芽、土壌微生物の活動、緩効性肥料放出制御肥料の養分放出速度に直接影響し、施肥や種まきの適期を決める指標になります。

植物と地温の目安

場面目安となる地温
多くの草花・野菜の根の活動15〜25℃で活発。10℃以下で鈍る
夏野菜(トマト・ナス等)の発芽20〜30℃
冷涼な野菜(ホウレンソウ等)の発芽15〜20℃
根の障害が出やすい高温35℃を超えると多くの植物で根が傷む
被覆肥料の標準放出条件25℃で表示期間どおり。高いと速く、低いと遅い

肥料管理への影響

  • 低温期:根の吸収と微生物の分解が遅くなり、施した養分が使われず土に残ります。冬の追肥は控えめにします。
  • 高温期:被覆肥料の放出が速まり、植物の需要より先に養分が出て濃度が上がることがあります。真夏の元肥は量を減らすか肥効期間の長い製品を選びます。
  • 鉢の色と素材:黒いプラ鉢は日射を吸収して夏の用土温度が上がりやすく、素焼き鉢は蒸発で冷えやすい傾向があります。
  • 水分との組み合わせ:高温・多湿は微生物活動と肥料放出の両方を加速し、乾燥は逆に遅らせます。

管理の要点

  • 測ってみる:地温計や料理用の温度計を土に5cmほど差すだけで、鉢ごとの差が分かります。
  • 夏は下げる:鉢を二重にする、鉢カバーやすのこで直射を遮る、マルチングで表土を覆う、鉢底を地面から離すなどで根域の温度上昇を抑えます。
  • 早春は上げる:黒マルチや透明マルチで地温を上げると、種まきや植え付けを早められます。
  • 施肥は季節で切り替える:肥効期間の表示だけで追肥日を決めず、季節と鉢の置き場所も合わせて判断します。真夏の直射日光下や冬の低温期に、生育期と同じ施肥計画を機械的に続けません。

この用語が登場する記事

外部参照:WikipediaWikidata

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