発芽
別名・表記:芽出し、出芽、germination
種子が水・温度・酸素などの条件を満たして休眠から目覚め、幼根や芽を出す過程のことです。
発芽とは、種子が水を吸って胚の活動を再開し、幼根と芽を種皮の外へ伸ばす過程のことです。園芸では播種から芽が土の上に見えるまでを指すことが多く、水分・温度・酸素の三条件に、種類によっては光や暗さの条件が加わります。発芽がそろうかどうかは、その後の苗の生育に大きく影響します。
発芽に必要な条件
- 水分:種皮を通して吸水することで始まります。乾かすと止まり、過湿では酸素不足で腐ります。
- 温度:種類ごとに発芽適温があり、多くの春まき花は20〜25℃前後、秋まき花は15〜20℃前後です。適温を外れると極端に遅れます。
- 酸素:締まった土や水浸しの状態では不足します。
- 光:好光性種子(ペチュニア、キンギョソウ)は光が必要、嫌光性種子(ニゲラ、ヒマワリ)は覆土して暗くします。
発芽をそろえるコツ
| 工夫 | 内容 |
|---|---|
| 種まき用土 | 清潔で細かい用土を使い、水はけと保水を両立させる |
| 覆土 | 種の大きさの2〜3倍を目安に。好光性はごく薄く |
| 底面給水 | 微細種子は上から水をかけず、受け皿から吸わせて流亡を防ぐ |
| 保温 | 早春は発芽用ヒートマットや室内の暖かい場所で適温を確保する |
| 硬実処理 | 種皮の硬い種類は傷をつけるか一晩吸水させる |
よくある誤解
- 芽が出ないのは種の不良とは限りません。まき時期の温度違い、覆土の厚さ、水切れが原因の大半です。
- 休眠の深い種類は、低温にあてないと発芽しません(種子休眠)。
- 発芽してすぐ肥料を与える必要はなく、本葉が出てから薄い液肥で十分です。密にまいた場合は本葉のころに間引き、残す苗の根を傷めないよう根元をはさみで切ります。苗は徒長させないよう光に当てます。
この用語が登場する記事
- こぼれ種で増える一年草|手間なく毎年咲く花の選び方
- つる植物の育て方ガイド|壁面やアーチを花で彩る
- べと病の症状と対策|梅雨・多湿期に広がる葉の病気
- アサガオと西洋アサガオの違い|咲き方・育てやすさはどっちが上?
- アジサイ(紫陽花)の育て方完全ガイド|色の変え方から剪定まで
- アネモネ球根の植え方|吸水処理から開花までの手順
- エキナセアの育て方|丈夫で長く咲く宿根草
- カラーの畑地性 vs 湿地性|違いと球根の選び方
- ガーデニングのやり方 基礎知識完全ガイド|初心者が知るべき全て
- キンギョソウの種まきと育て方|秋まきで春に咲かせる手順
- ギボウシ(ホスタ)の育て方|日陰の庭を彩るリーフプランツ
- クロッカスの育て方|プランターで早春に咲かせる小さな球根花
- グラジオラスの育て方|夏花壇の主役になる剣咲きの球根花
- ケイトウの種類比較|羽毛ケイトウとトサカケイトウの違い
- ゲラニウムの育て方|丈夫で美しい宿根草
- コスモスの育て方|種まき時期と倒れさせない管理のコツ
- シャクヤクの育て方|植え付けから開花まで・咲かせるコツ
- シュウメイギクの育て方|秋の半日陰を彩る和の花
- ジニア(百日草)の育て方|真夏も咲き続ける丈夫な一年草
- スイートピーの育て方|春の香りのつる植物(スイトピーの種まき時期)
- セルトレイ・育苗トレー入門|種類と選び方・育苗の流れ
- センニチコウ(千日紅)の育て方|ドライフラワーにもなる秋の花
- ダリアの育て方と植え付け時期|豪華な花を咲かせる夏の球根
- チューリップの育て方完全ガイド|球根から美しい花を咲かせる方法