クリスマスリースの生花での作り方|庭の常緑樹と花で手作り
庭の常緑樹と生花を使うクリスマスリースの作り方を、材料選び、ワイヤー固定、生花への給水、長持ちさせる管理まで手順で解説します。
本記事には広告が含まれます。
クリスマスリース 生花 作り方の基本は、庭の常緑樹を10〜15cmに切り分け、クリスマスリースの土台へ小束ごとにワイヤーで固定し、最後に給水できる状態で生花を加えることです。直径約25cmの土台なら、枝の根元2〜3cmを葉のない固定部にして2〜3周ずつ巻くと、初心者でも輪郭を整えやすくなります。
はじめに
クリスマスリースは、庭で育った枝を季節の飾りへ変えられる身近なクラフトです。ただし、常緑樹の枝を留める作業と、生花へ水を届ける作業は分けて考える必要があります。庭の枝だけで輪を作り、花は交換できるように挿す設計なら、見た目が傷んだ部分だけを直せます。
本記事は、行事ごとの花選びをまとめた季節の花で日本の行事を飾るガイドの実践編です。市販のアーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーではなく、生の枝葉と花の色、香り、乾いていく表情を生かしたい人を対象にしています。
LOVEGREENは、フレッシュ素材の制作について「材料さえそろえば、作り方はそれほど難しくありません。」と述べています。難しさを左右するのは器用さよりも、枝を同じ長さにそろえる準備と、生花へ給水する仕組みを先に決めておくことです。
クリスマスリースを生花で作る前に決めること
フローラルメカニックスとは、花や枝を見えない位置で支え、形を保つ固定技法です。クリスマスリースでは「常緑樹の骨格」と「生花の給水」を同じ方法で解決しようとせず、飾る期間と使いたい花に合わせて構造を選びます。
| 作り方 | 向く花材 | 給水 | 作業の特徴 | 乾燥後 |
|---|---|---|---|---|
| ワイヤー式 | 庭の常緑樹が中心 | 枝葉へ霧吹き | 小束を連続して巻く | ドライの風合いを残しやすい |
| 吸水スポンジ式 | 生花と枝葉を同量ほど使う | 土台へ給水 | 花材を挿して形を作る | スポンジが乾く前に管理が必要 |
| ワイヤー+ウォーターチューブ | 常緑樹が中心で生花はポイント使い | 花1本ずつ給水 | 骨格を作ってから花を加える | 花だけ交換しやすい |
庭の枝を多く使い、クリスマス後も乾いた緑を残したいならワイヤー式が扱いやすいです。バラやアネモネなどのみずみずしさを主役にするなら、吸水性スポンジかウォーターチューブ (Rakuten / Amazon / Yahoo!)を選びます。
一方、給水できない生花を大量に挿す方法は短期間の展示向けです。霧吹き (Rakuten / Amazon / Yahoo!)は常緑樹の乾燥を遅らせますが、切り口から水を吸う花の給水を完全には代替しません。
クリスマスリースの材料と庭木の選び方
クリスマスリースに使う常緑樹は一年を通じて葉を保つ木で、モミ、ヒバ、コニファーなどはフレッシュリースの骨格に向きます。Flower Works Japanの解説では、こうした常緑針葉樹が毎年11月ごろから店頭に並びます。庭に十分な枝がなければ、花店で必要量だけ補えます。
直径約25cmのリースベース (Rakuten / Amazon / Yahoo!)を使う作例では、サツマスギ約70cmを3〜5本、クジャクヒバ約70cmを3本が材料量の目安です。枝ぶりには差があるため、本数は固定値ではありません。土台を一周させる前に、切り分けた束を仮置きし、最後まで足りるか確認します。
松やヒバは輪郭を作りやすく、青みのあるコニファーを混ぜると色調に差が出ます。1種類だけでも制作できますが、葉の細かさや色が異なる2〜3種類を混ぜると、装飾を増やさなくても奥行きが生まれます。庭の枝を壁飾りとして束ねたい場合は、輪にする前に庭の花と葉で作るスワッグとの違いも確認すると、材料の無駄を減らせます。
道具は次の範囲で足ります。
- 直径約25cmのリースベース
- ロール状のリースワイヤー (Rakuten / Amazon / Yahoo!)
- 剪定ばさみと小型のはさみ
- 樹液、葉の粉、ワイヤー端から手を守る園芸用手袋
- 吊り下げ用の太めのワイヤーまたは麻ひも
- 生花用のウォーターチューブ、または吸水性スポンジ
- 松ぼっくり、実、リボンなど必要最小限の装飾
ワイヤーの規格までそろえるなら、Atelier Laulierの作例では土台用に#26、装飾固定用に#24〜#26、フック用に#24を使っています。すべてを同じ太さで済ませるより、枝束を巻く細いワイヤーと、重さを支えるフック用を分ける方が安全です。
手順
クリスマスリースの制作は、花材のコンディショニング、土台準備、小束の固定、生花の給水、吊り下げ確認の順で進めます。先に全枝を切り分けると束ごとの量がそろい、途中で材料不足に気づく失敗を防げます。
flowchart TD A[庭木から必要量を切る] --> B[枝を10〜15cmに整える] B --> C[土台へ小束を2〜3周で固定] C --> D[輪郭と裏面を確認] D --> E[生花へ給水して配置] E --> F[フックと飾り場所を確認]
庭木の採取から生花の給水、設置確認までの制作フローです。
ステップ1: 枝を10〜15cmに切り分ける
枝の切り分けは、太い枝から葉先を外し、使いやすい小枝へそろえる作業です。Flower Works Japanの作例は10〜12cm、LOVEGREENの作例は約15cmに切っています。土台を密に覆いたいなら短め、自然な動きを残したいなら長めを混ぜます。
茎の下2cmほどの葉は取り除きます。この裸になった部分がワイヤーの固定位置です。葉を残したまま巻くとワイヤーが葉を滑り、乾燥後に枝が抜けやすくなります。
枝先と途中の枝は分けて置きます。輪の外周には形のよい葉先、土台を隠す内側には途中の枝を使うと、整った枝を序盤で使い切りません。
ステップ2: 土台へワイヤーとフックを準備する
土台の準備では、リースワイヤーの端をベースへ数周巻き、外れない開始点を作ります。ワイヤー端が壁側へ飛び出すと傷の原因になるため、短い端は土台の内側へ折り込みます。
吊り下げ用の輪は、枝葉で裏面が見えなくなる前に付けます。完成後に追加すると、葉を押しつぶしたり、生花を折ったりしやすくなります。玄関扉へ掛ける場合は、フックだけを持って軽く揺らし、土台が傾かない位置を探します。
ステップ3: 3本ほどの小束を2〜3周ずつ固定する
小束の固定では、常緑樹を3本ほど重ね、根元2〜3cmの位置を親指で押さえます。葉先を外側へ向けた束と内側へ向けた束を交互に置くと、土台の両縁が隠れます。
ワイヤーは内側から外側へ2〜3周巻き、巻くたびに張りをかけます。Flower Works Japanの作例は約3周、LOVEGREENの作例は2〜3周です。回数を増やすだけでなく、葉を除いた固定部へ巻くことが抜け防止につながります。
よくある失敗は、ワイヤーを節約して1周だけで済ませることです。束を軽く引いて動くなら、その場で1周追加します。次の束で隠してから直すと、全体をほどくことになります。
ステップ4: 前の根元を隠しながら一周する
一周するときは、新しい束の葉先で前の束の根元とワイヤーを隠します。重ね幅を一定にすると円の太さがそろい、同じ量の枝でも密度が高く見えます。
終点では、最初の束を持ち上げ、その下へ最後の枝の根元を差し込みます。巻き始めと巻き終わりのワイヤーをねじって留め、切り口を土台の中へ入れます。
完成径は土台の外径より2〜3cmほど大きくなるのが目安です。直径約25cmの土台なら、扉の幅やドアノブとの干渉を考え、外側の枝先を必要な部分だけ切り戻します。左右対称に刈り込むより、飛び出した数本だけを整える方が自然です。
ステップ5: 生花を後から差し込める場所を残す
生花の配置では、主役、補助、実物の順で視線の重心を作ります。常緑樹を一周させる途中で花を固定せず、まず緑の骨格を完成させます。花だけ交換できる余白を残すためです。
フラワーアレンジメントのように右下または左下へ花をまとめると、少ない本数でも視線が集まります。輪全体へ等間隔に散らす配置は、花が1本萎れたときに欠けが目立ちます。グループ配置なら、そのまとまりだけを交換できます。
ステップ6: 裏面と吊り下げ強度を確認する
裏面の確認では、飛び出したワイヤー端、壁へ当たる太い切り口、ゆるいフックを探します。ワイヤー端は土台へ折り込み、太い切り口は短く整えます。
完成品は生の枝と給水材を含むため、持ち上げたときの重さが制作途中より増えます。床の上でフックを持ち、数秒保持して傾きと枝落ちを確認してから扉へ移します。屋外では風で揺れないよう、下側にも目立たない固定点を設けると安定します。
生花を入れる位置と給水方法
切り花をクリスマスリースへ加えるときは、常緑樹の骨格を完成させてから、花首を圧迫しない位置へ挿します。切り花の扱いを広く確認したい場合は、庭の切り花とフラワーアレンジメントのガイドも参考になります。
クリスマスローズやアネモネのような繊細な花には、1本ずつウォーターチューブを付けます。Triangle Nursery Academyも「クリスマスローズやアネモネなどの繊細な花を長持ちさせるには、ウォーターチューブを使う」と案内しています(原文英語)。チューブは枝の下へ隠し、花を交換するときに抜き差しできる方向で固定します。
生花を面で見せたい場合は、吸水性スポンジのリング (Amazon / Yahoo!)が向きます。GardenStoryの作例では、ヒムロスギ5本、ユーカリ2本、ヘリクリサム5本、ヒペリカム6本に実物を組み合わせています。これは材料をそのまま再現するリストではなく、グリーンに複数の質感を重ねる配分例として使えます。
生花の切り口は短く切り戻し、スポンジへ斜めに挿します。同じ穴へ何度も差し直すとスポンジが崩れ、切り口と水が接触しなくなります。位置を決めてから一度で挿し、ぐらつく花は周囲の枝で支えます。
ただし、生花を多く使うほど優れたリースになるわけではありません。給水できない場所へ花を詰め込むと、常緑樹がきれいでも花だけが先に傷みます。数日以上飾るなら、生花は交換できるポイント使いにする方が管理しやすいです。
クリスマスリースを長持ちさせる管理
クリスマスリースは水分を失うと、緑の状態からドライフラワーの風合いへ移ります。この変化を止めるのではなく、常緑樹と生花で異なる乾燥速度を管理することが長持ちの要点です。
強い日光と風、室内では暖房の風が直接当たらない場所へ飾ります。LOVEGREENの作例は、常緑樹へ1日に何回か霧吹きする方法を示しています。水滴が残りやすい生花の花弁ではなく、乾き始めた枝葉の裏側を中心に軽く湿らせます。
ウォーターチューブは水位を毎日確認し、減っていたら花を抜かずに補給します。吸水スポンジは乾き切ると水を吸い戻しにくいため、設置場所をぬらさない範囲で少量ずつ給水します。玄関扉の素材によっては水染みが出るので、背面へ防水シート (Rakuten / Amazon / Yahoo!)を挟みます。
常緑樹が乾いて葉先が硬くなったら、霧吹きの回数を増やし続けるより、乾燥後の姿へ移行させます。庭の花を別の方法で残す場合は、庭の花をドライフラワーにする3つの方法へ分けた方が、花ごとの適性を判断しやすくなります。
よくある失敗と直し方
フローラルメカニックスの失敗は、クリスマスリースの見た目だけでなく、枝落ちや壁傷にもつながります。完成後に飾りを足して隠す前に、固定、輪郭、給水、裏面の4点を確認します。
- 枝が抜ける:固定部の葉を約2cm取り、根元2〜3cmへワイヤーを2〜3周巻き直します。
- 円が一部だけ太い:次の束を小さくし、前の根元を隠す重ね幅をそろえます。
- 土台が見える:新しい枝を1本ずつ足すのではなく、内向きと外向きの小束を追加します。
- 花だけが先に萎れる:霧吹きで済ませず、ウォーターチューブへ移すか、吸水性スポンジへ挿し直します。
- 完成後に壁を傷つける:ワイヤー端を土台の内側へ折り込み、太い切り口を短くします。
- フック側へ傾く:装飾を外す前に、フックの位置を重心の真上へ移します。
短期間だけ飾る場合でも、枝束の固定は省略しません。乾燥が進むと茎は細くなり、制作直後には動かなかった束も緩むからです。飾った翌日に床へ葉や枝が落ちていたら、裏面からワイヤーを追加します。
ワイヤー式と吸水スポンジ式の判断基準
フラワーデザインとしての完成度は、花の本数ではなく、素材の寿命と固定法が一致しているかで決まります。クリスマスリースを庭の枝中心で作るのか、生花中心で作るのかを先に決めると、方法を迷いません。
GardenStoryは、ワイヤー作業が苦手な人へ「そんな方には、吸水性スポンジでできたリースの土台(オアシスリング)を使うのがおすすめです。」と提案しています。挿す作業が中心になるため、枝束を連続して巻く技術は減らせます。
判断は次の3条件で十分です。
- 庭の常緑樹が中心で、乾燥後も飾る:ワイヤー式を選び、10〜15cmの枝束を根元2〜3cmで2〜3周ずつ固定します。
- 生花を数日以上みずみずしく見せる:吸水スポンジ式、またはワイヤー式にウォーターチューブを併用します。
- ワイヤーを均一に張る作業が苦手:吸水スポンジ式へ切り替えます。ただし、給水と背面の水漏れ対策は必要です。
共通の修正ルールも明確です。枝が外れるなら固定部の葉を除いて巻き直し、円が崩れるなら枝長と重ね幅をそろえます。花だけが萎れるなら霧吹きの回数ではなく、切り口へ水が届く構造を追加します。まず庭から使える枝を約70cm単位で数本切り、直径約25cmの土台へ仮置きすると、必要量と方法を制作前に判断できます。
出典
- Flower Works Japan:クリスマスリースの作り方とコツ — 2019-12-17 — 常緑針葉樹、枝の寸法、土台、ワイヤー固定を確認
- LOVEGREEN:フレッシュ素材を使ったナチュラルリースの作り方 — 2022-11-29 — 庭木の選び方、束ね方、完成径、乾燥対策を確認
- Atelier Laulier:フレッシュグリーンリースの作り方 — 2023-12-01 — ワイヤー番手、枝量、内外へ葉先を配置する手順を確認
- GardenStory:吸水性スポンジで作るクリスマスリース — 吸水性スポンジと花材構成を確認
- Bob Vila:How To Make an Evergreen Holiday Wreath — 2012-12-11 —
[en]剪定ばさみ、ワイヤー、土台、フックの基本材料を確認 - Triangle Nursery Academy:Christmas Wreath with Fresh Flowers —
[en]ウォーターチューブによる生花の給水を確認
関連記事
花とイベント・行事の楽しみ方|季節の花で彩る日本の行事
日本の行事と花の関係を季節別に整理し、祝い・感謝・供養の目的、花束・アレンジメント・鉢花の選び分け、飾り方の注意点を解説します。
ドライフラワーの作り方|庭の花を美しく残す3つの方法
庭で摘んだ花をドライフラワーにする方法を、ハンギング・ドライインウォーター・シリカゲルの3つに分け、花材選びから乾燥完了、カビと退色の防ぎ方まで解説します。
誕生日に贈る花を予算別に紹介|1,000円から1万円まで
誕生日に贈る花の予算を1,000円から1万円まで4段階で比較。相手との関係、花束とアレンジメントの違い、配送日、楽天市場で確認した候補を紹介します。
お盆の仏花の選び方|供える花の種類とタブー・長持ちのコツ
お盆の仏花を初盆・通常盆、花の種類、予算、花器の有無から選ぶ方法を解説。避けたい花、長持ちさせる手入れ、実在商品も比較します。
花の日記 編集部
園芸学・植物学の資料、種苗メーカーや公的機関の栽培情報、農薬登録情報を突き合わせ、出典をたどれる形に再編集する花とガーデニングの編集チームです。編集方針を見る