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クレマチスの育て方|つる性植物の女王を壁面で咲かせる

クレマチスの育て方を、苗選び、深植え、壁面への誘引、旧枝・新枝・新旧枝咲き別の剪定、水やり、肥料、病気対策まで解説します。

執筆:花の日記 編集部 公開 更新
壁面のトレリスいっぱいに紫色のクレマチスが咲く庭

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クレマチスの育て方は、日向から明るい半日陰へ植え、細いつるがつかめる支持物へ横方向にも誘引し、旧枝・新枝・新旧枝咲きの区分に合わせて剪定するのが基本です。植え付け時に1〜2節を深植えし、根を乾かしすぎないよう管理すると、壁面の上だけでなく目線の高さにも花を配置しやすくなります。

はじめに

壁面の上部にだけ花が集まり、株元は細い枝ばかりになる。この失敗は、肥料不足だけでなく、つるを真上へ束ねたことや、咲く枝を確認せずに切ったことでも起こります。クレマチスは品種ごとに、前年枝を残すものと冬に強く切れるものがあるからです。

まず、壁面全体へ花を配置する考え方は、親記事のつる植物の育て方ガイドで確認できます。本記事ではクレマチスに絞り、苗のラベルから剪定区分を読み、支持物を先に固定し、花が付く枝を残すところまでを一つの設計としてつなげます。

クレマチスとは|壁面で育てる前に知る性質

クレマチスは、つる植物の中でも花径や花期の幅が広く、葉柄を細い支持物へ巻き付けて上がります。壁へ吸着しないため、壁の手前にトレリスを置き、ラベルの最終樹高から必要な面積を見積もります。

LOVEGREENの解説によると、クレマチスはキンポウゲ科で、原種は約300種類。日本にはカザグルマ、ハンショウヅル、センニンソウなどが自生します。Ordinary Daysの栽培解説が示す日向から明るい半日陰、風通しのよい壁面を選びます。

苗選びと植え付け|最初に壁面の完成形を決める

クレマチスのは、3〜5月か9〜11月を目安に深植えします。移動を嫌うため、剪定ばさみが届き、壁も点検できる位置を先に決めます。

ラベルでは旧枝・新枝・新旧枝咲きの区分、一季・四季咲き、最終的なつるの長さと花期を確認し、園芸ノートへ記録します。

地植えは約40cm掘って堆肥 (Rakuten / Amazon / Yahoo!)や腐葉土を混ぜ、粘土質では排水を確かめます。必要な土壌改良を済ませ、根鉢を崩しすぎず、つるの1〜2節を土中へ入れます。マルチは急乾燥を抑えますが、茎の周囲は点検できるよう空けます。

壁面・トレリスへの誘引方法

トレリスは葉柄がつかめる細い格子を選び、壁の点検ができる間隔を空けて苗より先に固定します。園芸用ネットを使うなら、劣化時に前年枝を切らず交換できる構造か確認します。

若いつるは上へ束ねず、株元から扇状に左右へ分け、結束材 (Rakuten / Amazon / Yahoo!)を8の字に掛けます。初年度に横幅を取ると、翌年の花が壁面上部だけへ偏るのを防ぎやすくなります。面へ広げる考え方はつるバラの誘引方法も参考になります。

花を減らさない剪定|3タイプで切り分ける

剪定は、花芽が付いた枝の年代で決めます。日本語では旧枝咲き新枝咲き新旧枝咲きに分かれます。Royal Horticultural Society(RHS)のGroup 1〜3も、開花時期と枝齢を見る分類です。

剪定タイプ花が付く枝基本の切り方壁面で残すもの
旧枝咲き前年に伸びた枝花後に花首付近を軽く切る翌春に咲く若い前年枝
新枝咲き春から伸びた当年枝休眠期に低い節まで強く切る株元の芽と支持物の骨格
新旧枝咲き前年枝と当年枝の両方早咲きを残す弱剪定か、更新する強剪定健全な前年枝と更新枝

旧枝咲きは前年枝に翌春の花芽があるため、花後に軽く切ります。新枝咲きは休眠期に低い節まで切り戻し、四季咲きでは花後の枝を左右へ振り分けます。新旧枝咲きは、壁面を早く戻す年は弱め、骨格を更新する年は一部だけ強く切ります。

区分が不明なら、RHSの剪定ガイドに沿って開花時期と開花枝を記録してから大きく切ります。判断順は次の通りです。

flowchart TD
  A[花が付いた枝を確認] --> B{前年から残った枝に咲いたか}
  B -->|はい| C{当年枝にも繰り返し咲いたか}
  B -->|いいえ| D[新枝咲きとして晩冬に強剪定]
  C -->|いいえ| E[旧枝咲きとして花後に弱剪定]
  C -->|はい| F[新旧枝咲きとして目的別に強弱を選ぶ]
  F --> G[残す枝を壁面へ再誘引]

花が付いた枝の年代から、クレマチスの剪定方法を選ぶ流れです。

水やり・肥料の季節管理

クレマチスの初年度は週1回を目安に土壌水分を確かめ、地植えで根付いた後は土が乾いたときに根域まで与えます。鉢植えは表土が乾いたら鉢底から流れるまで水を注ぎます。回数より土の乾きで判断する方法は水やりの基本で確認できます。

肥料は植え付け時の元肥と、生育期の追肥に分けます。真夏を除く3〜10月は緩効性肥料を月1回、または液体肥料を月2回程度与える例があります。しおれたときは施肥より先に乾燥と排水を確認し、肥料の違いは肥料の種類と使い分けで確かめます。

花が咲かない・葉が傷むときの診断

根腐れうどんこ病を区別し、剪定、日光、枝の配置、肥料、根の順に原因を切り分けます。

花が咲かない場合は、旧枝咲きを冬に強く切らなかったか、枝が上部だけで混み合っていないかを確認します。RHSのGroup 3解説でも、無剪定では花が目線より上へ集まりやすいとされています。

葉がしおれる場合は表土と鉢底の排水を見ます。土が湿り続け、根元が柔らかいなら根腐れを疑います。

白い粉状の斑点はうどんこ病の可能性があるため、枝を整理して風を通します。突然一枝がしおれたら立枯病も疑い、症状部分を健全部まで戻して切ります。予防は花の病害虫対策ガイドで確認できます。

クレマチスを鉢植えで育てる場合のサイズ管理

クレマチスを鉢植えで育てるなら、浅鉢ではなく深鉢 (Rakuten / Amazon / Yahoo!)を選び、植え替え時も根鉢を崩しすぎません。苗、鉢、トレリスを一体で動かせる構成なら外壁点検にも対応できます。

用土は水はけと水持ちを両立させます。赤玉土4:腐葉土3:鹿沼土3は配合例で、雨が入る場所では排水を優先します。つるの1〜2節を土中へ入れ、鉢底から流れるまで水を与えます。

鉢底から根が出たら、2〜3年に1回程度を目安に一回り大きい鉢へ移します。植え替えと花後の剪定を同時期にできるか、品種の区分と気温を見て計画します。

クレマチス栽培で失敗を減らす3つの判断基準

クレマチスの育て方では、水やりの回数より、剪定区分、支持物、開花枝の3点を確認します。

  1. 買う前に剪定区分を確認する:旧枝、新枝、新旧枝咲きの表示と花期を記録します。
  2. 支持物を先に固定して深植えする:約40cmの植え穴を整え、つるの1〜2節を土中へ入れて横へ誘引します。
  3. 花が付いた枝を見てから切る:上だけに花が偏ったら、施肥前に前年枝と誘引方向を見直します。

この順なら、壁面下部にも花を配置しながら毎年更新できます。

出典

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花の日記 編集部

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